ローラー作戦をしてなんの情報もないまま一週間が過ぎた。
この日、俺は久しぶりに非番だった。
その日は午前中はずっと寝ていた。
睡眠時間が3時間しかない日々が1週間も続いたのだ。当然といえば当然だろう。
この一週間、朝5時に起きて夜帰ってくるのは日付が変わるギリギリ。
俺の体力もそろそろ限界だ。
明日も非番だ、今日の夜はゆっくり眠れそうだ。
………。
《プルルルルルルルルル》
俺は携帯の着信音で目が覚めた。
時間を見ると朝の7時。今日は非番なのに…、誰だよ?
イライラしながら携帯の画面をみると松本警部からだった。
急いで俺は電話にでた。
「もしもし、黒羽です。松本警部どうかされたんですか?」
「おぉ、黒羽くん、朝はやくにすまんなぁ。 実は例の通り魔事件がまたおきたらしくてな。非番の日に申し訳ないが、10時から捜査会議を開こうと思うんだ。来れるかな?」
またかよぉ、少々めんどくさかったが、松本警部に
反することもできずしぶしぶ行くことにした。