「・・・・」
座ったまま君を見る。
「えーっと」
困った顔。
「はっすみません!あのえーっとっ」
驚き立つ。
「あ・・もしかして新入生だったりする?」
首をかしげながら考えながら言う。
「あっはい・・あのですねっえーっとはずかしながら・・その」
目線をしたにしながら一歩下がる。そこから先の言葉がなかなか言えない。
「もしかして・・迷った・・とかかい?」
「はうっ!ちちちちちがいます!ななな何言ってるぅ!っあ!」
動揺し何歩もさがると階段の段差につまずく・・
「あっ!」
髪が揺られる。一瞬のことで手が引っ張られた。綺麗な青い瞳が私の目を見ていた気がした。
「・・・あ・・」
階段に座らせる。
「・・・すみません」
私は人と関わることが少ない人生だった。
「いえ」
とくに男子。あがり症というかなんというかいままであんまり話せるような機会がなかった。
「・・・迷いました・・」
「・・だよね・・?」
「は・・い」
「送るよ」
「・・・すみません」