トランプ帝国
「クイーン様,お逃げください」
「ダミアン,ジャスミン元気でな」
「母様,母様」
・・・・・・・
「また来た,貧乏女」
「家が貧乏だから洋服も毎回同じなんですって」
私は桐島詩桜,小学4年生
私は貧乏なゆえ学年うんうん高学年達にも虐められた日々
『桜子様,おはようございます』
「ご機嫌,皆様」
「・・・・・・・」
「ご機嫌,詩桜ちゃん」
「・・・・・・・」
「酷い,私がせっかく声かけたのに無視するなんてなんで酷いからしら」
「謝れ,桐島」
「謝れ」
ーバシャー(水をかける音)
毎日,毎日酷い残酷な日々
その帰り
「あのう,桐島詩桜さん?」
「だれ?」
私に話しかけて来たのは22歳と思われる青年
「これを貴女に渡したかったのです」
青年が渡したのはJの形をしたペンダント
「これは」
「私はトランプ帝国という国から来たジャックです,滅亡してしまいましたが,6つのクリスタルがある,そのうちの1つジョーカーの持ち主が君だ,ジョーカーは6つの中でもパワーが高いクリスタルだ」
「そうなんですか?」
「では,私はこれにて」
・・・・・・・
「うん?詩桜ちゃん,綺麗なペンダント」
「・・・・・・・」
「これ,わたしによこしな」
「駄目,これは私の宝物なの」
「あんたなんて貧乏女が似合わないわ.トオルワタル」
『はい』
ーピカッー
「何なの?この光は」
「眩しい」
・・・・・・・