太一「…………………な、なんだこれ……」
本を覗き込んだ太一がそう言う。
そう、そこに書かれてあった言葉は
そ こ に い る 奴ら 全員 呪ってやる
よくわからないけど、私の背筋が凍った気がした…
隆弘「…………………は?なんだこれ、意味分かんねぇ。
……期待して損したわー、もっとすげぇやつかと思ったのによー」
そういい、隆弘が本を投げすてた。
由紀子「………………っ!! ………もう………どうしようも…なくなったじゃない…………」
いつもおとなしい由紀子ちゃんがそう喋る、やっぱり何かおかしい。
風花「………どうしたの?由紀子ちゃん………大丈夫だよ、これ、たぶん誰かが遊びで作ったやつだと思うし…………」
由紀子「そんなわけないっっ!!!!!!!!!!!これは………っ……今夜……とんでもないことが起こる………」
風花「…………とんでもないこと…?」
隆弘「う〜わー、そういうのガチで信じちゃってる奴って痛いわー、どうせ本物なわけないじゃん、現実見ろよwww なー?太一」
太一「……………っ!? ぁ……お、おう!!!」
隆弘「なんだー?やっぱビビってんじゃねーの?お前」
太一「そ、そんなわけないじゃんかよ!!!!あ、あははww」
裕翔「………………ともかく、俺もこんなこと現実にあるわけないと思うし、とりあえず掃除早く終わらせようぜ……」
隆弘「…………たくっ!胸糞わりぃなー!!俺はもう帰るぜっ!!!!」
太一「おっ、俺も…待てよー、隆弘〜」
そういい隆弘とともに教室から出ていく太一。
裕翔「………おい!!!…ハァ…………あいつらは………まぁ、とりあえず俺らだけでも掃除終わらせて早く帰ろう」
風花「うん………」
由紀子「……」
そのまま何とも言えない空気のまま私たちは掃除を終わらせた