いじめが始まりました

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5:修羅:2015/09/06(日) 00:11 ID:6nY

【1話 日常】



……今日も辛くて堪らない一日が始まる。
学校に行きたくない。
しかし、行かなければ成績は落ちる一方。
私は、重い足取りで学校へと歩みを進めた。



「…おはようございます」

いつも通りの、控え目な挨拶。
まぁ当然だが、挨拶が返ってくる筈もなく。

「うっわ、まだ来るのっ?」
「おうちにかえっておねんねでもちたらどうでしゅかーあ?」

代わりに浴びせられるのは、求めてもいない罵声。
正直な感想を言うと、このくらいでは全く何も思わない。

「……退いて下さい。何故入り口を塞ぐのですか?教室に入れません」

というより早く鞄を置きたくて仕方がないので退いて下さい。

「はっ、何それ私達に指図すんの?」
「いいから帰れよ!」

いやいや質問に答えて下さいよ、と言おうとした。が、それは出来なかった。

ドンッ

後方で鈍い音がし、私が床に倒れたからである。
地味に背中が痛い…あ、何者かに私は蹴られたのか。

「ちょっと、入り口塞がないでくれる?邪魔なんだけど」
「ぁ、だ、駄目だよ、まどかちゃんっ!そんなこと言ったら!……クスクスッ」

……出た。
いじめの主犯である森西まどかに、その親友である白星鈴音。

…そして入り口塞いでいたのは貴方方の仲間である、そちらの二人なんですが。

「なんで懲りずに学校に来るわけ?まぁその図太い神経だけは誉めてやってもいいけどねー?あっははぁ!」
「はぁ、ありがとうございます」

「…チッ、つっまんな…」

何故……。誉められたから感謝をしたまでだというのに。
…この人達はよくわからないな。


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