「ああああああああああああああ」
なに!?
外から、夥しい叫び声、そして異様な音が聞こえた。
「…雨」
雨に似てる。でも、それにしては異様に大きい。
外を見てみると、
「…!!!!」
滝が降ってる。地面で跳ね反って、回りに飛び散っている。生徒や教師は頭から血を流して倒れ、燃えていた炎は消え、音が聞こえてから約1分経過しただけなのに、深さ50センチ程の水が溜まっていた。血と混ざり合い、奇妙な色になっている。
「ひぁあ………」
外に出てたら、私も…?
本当に独りぼっちになっちゃった。
外の皆は、目を見開いて浮かんでる。もう、亡くなってしまっているのだろうか。
もう、私も皆と一緒に………
「ひいい、皆さんどうして浮かんでるんですか!?」
右から声。
見てみると、クリーム茶色の髪の女の子が、窓の外を見て絶叫していた。
「貴女、いつそこに…」
「ひ、あ…逃げ遅れたの私だけじゃないんですね、良かった…」
その子は顔をこっちに向けてお辞儀をした。
「私、一年生の、姫川千華と申します。」
その子はめちゃくちゃ美人で、童顔で、まるでフランス人形だった。マシマロみたいな白い肌に、チョコレートみたいな瞳、苺みたいな唇。お菓子の擬人化みたいにふわふわで、可愛い。
「わわわわわわわ私は、一年生の松野蓮花です…」
私、自己紹介したの初めてかも?