離魔 「あのお方が…」
スピカ 「何してるの!?早く行くわよ!奴の気配も感じるわ!」
離魔 「う、うん!」
スピカ 「貴女、ランクはいくつ?」
(魔法使いは強さや能力の豊富さでランクが決まる。)
離魔 「え、エメラルドランクだけど…」
スピカ 「ふーん、じゃあマジカルストーンは3つってことね」
離魔 「貴女は…トパーズランクなの…?」
(離魔、スピカの胸元で光る石を指差す)
スピカ 「いいえ。これは…妹の形見よ」
離魔 「形見?妹はどうしたの?」
スピカ 「静かに!日本に近付いてるわ!人間は空をほうきで飛んだりはしないから…一旦森の中に降りるわよ」
離魔 「は、はい!(訊ける雰囲気じゃないな…)」
スピカ 「あそこがいいわね。中学校の近くだわ」
離魔 「チュウガッコウ?」
スピカ 「私はダイヤモンドランクなの!だから人間の世界に来るのは初めてじゃないわ。貴女は魔法の基礎も知らないヒヨッコ何だから、静かに私に従いなさい」
離魔 「は、はい…(何よ、偉そうに!ダイヤモンドランクはすごいけど、ちょっと言い過ぎじゃない?)」
スピカ 「気を付けて!木に引っ掛からないように!」
離魔 「ひゃああああああ!」
(離魔、木に引っ掛かる)
スピカ 「何やってるのよ!?」