しのとなのかは校舎の屋上へ向かう。
しのは学級委員長なので、鍵は担任から預かっている。
なのか (そっか、海風さんは学級委員長だから、鍵を渡されているんだ)
しの 「ねぇ、野苺さん……。屋上はいいわよね」
なのか 「えっ?」
しの 「誰もいないし、風もとっても気持ちいいじゃない。」
なのか 「うん…でも、私は屋上に来たのは初めてだから…」
しの 「ふーん。
それで野苺さん、ちょっと話があるんだけどいいかしら」
なのか 「な、何…?」
しの 「私、最近とても不思議な夢を見るの。キュア…キュアマーガレットって言う人が、灰色の大きな魔物と戦う夢…」
なのか 「そ、それって…!!」
しの 「やっぱり野苺さんも知ってるのね」
なのか 「えっ?」
しの 「その夢に、あなたも出てきたんだもの。」
なのか 「ええっ!?私が……?」
しの 「ええ。かなり小さな子供の姿だったけど、あれは絶対に野苺さんだわ…」
なのか 「私、だよ。その…子供は」
しの 「やっぱりね……」
なのか 「あれは本当に起こった出来事なんだ。私が襲われて、キュア…マーガレットが助けてくれたの」