しの 「じゃあ、私が見た夢は…現実…ってことね」
なのか 「はい……
あの、それと…下級生に見られちゃいけないことって何ですか?」
しの 「ああ、いや……何でもないわ、ごめんなさいね」
しのは屋上のドアを開け、階段を降りていった。
なのか 「海風さん……」
なのかはしのの後ろ姿を見つめてしばらくぼーっとしていた。
〜数時間後〜
担任が教室に入ってくる。
担任 「ちょっといいかしら。朝、屋上の鍵が開けっぱなしだったようです。この中で、屋上にいった人はいますか?」
なのか (!!そうだ、あのとき…海風さんが先に行っちゃって、鍵を閉め損ねたんだ!ど、どうしよう……)
クラス中が静寂。
担任 「……この中には居ないって、信じてもいいわね?」
しの 「…先生」
しのが席を立つ。
なのか 「!海風さ…」
しの 「野苺さんが、鍵を開けっぱなしで屋上から出てくるのを見ました。」
なのか (え!?)
クラス中がざわざわと騒ぐ。
担任 「静かに!
本当なの?野苺さん」
なのか (うそ、うそうそっ、どうしよう!?海風さんに…裏切られちゃった)
なのか 「…はい」
なのか (屋上から鍵を掛けずに出てきたのは私だもんね……)
担任 「そう……
次からは気を付けなさい。」
なのか 「…はい」
なのかは無表情で座っているしのを睨み付けた。
〜放課後〜
なのか 「何なの?海風さん。脅されて呼び出されて、挙げ句の果てには私に責任をなすりつけて。いくら何でも酷すぎるよ……」
??? 「お前、憎い奴がいるようだな」
突然、目の前に背の小さな女の子が立ち塞がる。
なのか 「だ、誰!?」
??? 「私は岩 瑠璃。…っと、そうじゃなくて、ラピスラズリ、かな」