第一章 いつもの朝。 いつもの街。 美加は、そんなことを考えながら学校へ向かった。 「…はよ。」 後ろから聞こえてきた声に、美加はドキッとした。 振り返ると、光がそこに立っていた。 美加と光の家は隣同士。毎朝こんな感じで一緒に行っている。