現在、この世界は存在しておりません。

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2:ユキ:2016/02/07(日) 00:49 ID:pGs


・・・ったく
なんで俺がわざわざ理事長室になんか行かなきゃなんないんだ
俺は用がないんだからアッチが出向けばいい話だろ・・


俺は朝から不機嫌だった。それは、クラスの連中の視線が面倒くさいのと、
昨日のじじいが気に入らなかったからだ。
クラスの連中の視線がうるさいのはいつものことだ。最初はガンを飛ばしていたが、それももうおっくうになり、気にすることさえやめた。
だが・・・なんであのじじいが俺の親父を知っている・・?
それに・・・あのモヤシ野郎。
たしか、シロエといっただろうか 
あいつの顔を、いつか見た気がする。あのデジャヴはなんだったのか?
まあいい。依頼の件は無視しよう。
どうせ俺には関係ない。

すると突然、廊下のほうが騒がしくなった。次の瞬間、騒がしかった教室が急に静かになる。
俺の顔に細い人影が落ちたのを感じた。振り返った瞬間、俺の後頭部に鈍い痛みが走る。
甲高い悲鳴がどこか遠くで聞こえた。
俺は、意識を手放す瞬間、スローモーションでそいつの顔が見えた。表情はよく見えなかったが、
ソイツは確かに、シロエだった・・・。


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