ープロローグー
明日も次の日も、こんな幸せな日々が
続くと思ってたんだ。
ずっと、君といられるって思ってた。
「じゃあ、私の家着いたから…」
「あ、うん!ばいばい菜摘」
「うん…気をつけて帰りなよ?
奏、ただでさえどんくさいんだし」
「確かにそうだけど、大丈夫だよ(笑)
心配しないで。それじゃ、また明日」
それから何十分かして、
私の家に一通の電話が届いた。
「はい、もしもし如月です…え?」
母の声が重くなった事に
違和感を感じたが、気にしなかった。
「菜摘、大変…
奏くんが、交通事故にあって
亡くなったらしいよ…!」
「……え?」