まったり村で起こる自由気ままな日常

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2:ほのあ◆1o:2016/04/08(金) 20:30 ID:x2g

まったり村のハチャメチャ日常 第一話 まったり村に引っ越して来ました!編
ガタガタと揺れる一つの電車。その電車は、山も海も有り町も有る。田舎でも田舎過ぎない村、まったり村へと向かっていた。そこには、今日村長が降臨する日だ。と言っても、小学五年生の女性。今時の女性とは思えない程頭が悪い女性。名前はほのあ。持ちネタはほのあんぱんと言い、自分の名前のほのあとあんぱんを混ぜたと言った意味だ。自分の名前にしたのは、何となく。あんぱんは、単にあんぱんが好きだから、と言う平凡な意味。実際に理想のほのあんぱんも作った事が有るらしい。
そんなほのあが、今まったり村へと行く為に電車に乗っているのだ。よく電車に乗るからか、もう電車の乗り心地は慣れてしまっている様子。肩にはピンク色の兎が乗っているポーチを背負って下り、その中にはほのあが一人寂しく座っていた。
「今日からまったり村に行くぞー!エイッエイッオー!!」
と大声を出すほのあ。電車は静かだからか、大声を出せば一斉にその大声を出した人の方に視線を向ける。そして、ほのあの近くに居たエリートな会社員、OLの女性、無邪気そうな子供、その全ての人々がほのあの方に目を向ける。
ごめんなさい。と大声を出した事をこくりと頭を下げ謝罪した。しかし、無邪気そうな子供だけは目を?にしながら此方を見ていた。ほのあは目を剃らす様に、ポーチから手作りのほのあんぱんを食べながら、まったり村に着くのを待つ事にした。
待つ事三十分後。ほのあは朝早起きをし仕度をしたから眠くなったのか、口から涎を垂らしてぐぅぐぅと気持ち良さそうに寝て居る。さっきのOLの人とエリートな会社員の人は居なくなり、また新しい人が乗っていた。お年寄りのお婆さんがほのあの隣に座っていた。まったり村に着いたのか、アナウンスで目が覚めた。
「まもなく〜まったり村〜まったり村〜。お出口は右側です〜。」
「…ハッ!もうまったり村に着いたのか!早く降りないと…」
また一人で大きな声を出してしまう。心に言葉を収める事が出来ないのか、と自分で苦笑いするほのあ。さっきの無邪気そうな子供も、まったり村に住んでいるのか降りて行った。お年寄りのお婆さんは、まだ目的地に着いていないのかそのまま座っている。ほのあは無邪気そうな子供の跡に続きながら、電車を降りて行った。
電車から降り階段を降りる。すると、人でざわざわとしている駅に着いた。改札を通る為切符をポーチから出すのも面倒だが、そうしないと出れない。そう思いつつ切符を取り出し改札口に入れる。切符はスルスルと異常無しに吸い込まれて行った。ほのあはそのまま駅を出て、こんにちはーとさっきより大きな声を出した。
「こーんにっちわー!!この村の村長、ほのあでええぇーすッ!!」
その声は、村全体に聴こえるくらいの大声だった。まったり村には山も有るからなのか、そのせいで声が山びこの様に響いた。すると、パンッパンパンパンとほのあめがけてクラッカーが放たれた。ほのあの服には折り紙を小さく切った折り紙が身体全体に付いていた。
「ちょっとちょっとーー!?」
「サプライズ、だーいせーいこーう!」
いきなりのサプライズに驚いたほのあだが、回りに居る人々もわいわいと騒いでいた。ほのあは服に付いてしまった折り紙を取りながらも、目の前を見た。
目の前に居るのは、右側から女性二人と、左側からは男性二人が拍手をパチパチとしていた。全員ほのあと同じく、小学五年生くらいの歳頃だった。


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