ここは、とある世界。人間と幽霊が作り上げた世界。
昔こそは人間は幽霊を毛嫌いし、除霊をしていた。だが、今は違う。
今は幽霊と共に歩み、幽霊と共に過ごす。そんな世界だ。
僕はこんな世界嫌だ。
幽霊なんていうおぞましく人間に害を与えるものと共同するなんて間違っている。
だが、そのことを理解してくれる人は少ない。友達に言っても頭おかしいといわれ、蔑まれ、さらには幽霊に土下座して謝れなどと言われた。
僕は意地でも謝らなかった。なぜ謝らなければいけないのか、僕は正しいことを言っているのに。そうずっと言い続けると、彼らは諦め、僕を解放した。