「刹那のピンク II」
(息ができない。苦しい)
喉の中に何か冷たいものが流れ込んでいる感覚がして、息が詰まりそうになる感覚がした。
直後、何か温かいものが唇に触れた。
その温かさが気持ちよく感じながら、パチリと目を開けると、クロの顔がドアップで映った。
一瞬、間近め視線を混じらせると、やっと気がついたかのようにカァーッと頬を赤らめた。
その様子でやっと、私も気がついてハッとして勢いよく立ち上がろうとした。
すると、覗き込んでいたクロと思いっきり頭をぶつけた。
「いってぇーな。急に立ち上がろうとすんなよ。俺が覗き込んでいたこと気づいてただろうが」
と、額を押さえながら言った。私も額を押さえながら、
「私も悪かったって思ってるよ。でも、第一なんで私の顔をあんなに近くで覗き込んでるのよっ。覗き込んでなかったらそもそもならなかったでしょっ」
「いーや。もっと根本的にマキが湖になんか落ちなかったらこんなはめになんかならなかったんじゃないかっ」
そこまで言い合っていると、近くからハクとリュウが探している声がした。
きゃー。クロとマキがきゃっはー。笑
>>54
あ??ハクはリュウが嫌いなだけですぅ。笑