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「なぁー」
「は、はひっ!?」
急に声をかけられて私はあわてて振り返った。
「はは、何その声。」
私の顔の近くに智星がいた。
ドクン、ドクン。
とまた心臓の鼓動が速くなる。
智星にまで聞こえてしまうのではないかと不安になってしまい私は顔を真っ赤にさせて答えた。
「急に声をかけたからびっくりしたの!」
「じゃあ何でそんなに顔赤いんだ?熱でも出した?」
そう言って智星は自分の手で私のおでこに触れてきた。カァっとまた顔が赤くなり私はとっさに
「大丈夫だから!やめてよ!」
と智星の手をのけた。
智星は目を丸くして私の方を見る。
「何で怒ってるんだ?」
「怒ってないから!」
あぁ、やっぱりおかしい。
おかしいよ。
どうしてこんなに顔が赤くなるの。
心臓がばくばくするの。
恋なんて......ありえないよ......。
智星にどなってしまって私は泣きそうになった。謝ろうか........な。
悲しみと何かが混ざり合って
その場から私は駆け出してしまった。
「おいっ。麻里!」
智星の声もろくに聞こえないまま私は廊下を駆け出していった。
「________やっぱりおかしいよっ」
私はおかしい________。
どうして恋なんてしてしまったのだろう。
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