何となく思い付きで書いていきます
昔、昔の話でございます。
小さな屋敷には、幼く愛らしい女主人と、一人のメイドが住んでおりました。
満月のように満ち足りた、幸せな日々。
しかし物語というものは、残酷にも、悲劇が起こらなければ始まらないのです。
この話も例外では無く、一人の少年の登場によって、悲劇が…物語が動いたのでした。
時計の短針が3を指す。
まるで見計らったかのようにカップに注がれる紅茶と、並べられた茶菓子。
庭のお茶会の席にはメイドと女主人の二人きり。
女主人…少女はそわそわと辺りを見回す。
「そろそろ彼が来るわ…」