真っ白で何もない病室から、そっと抜け出した。
何もない場所での生活が、暇で暇でしょうがなくて。
病室の窓からずっと見ていた、太陽の光を受けて輝く海を見つめる。
そこには私と同じ、一人佇み海を見つめる…君がいた。
登場人物
徳川 優衣(とくがわ ゆい)
元より体が弱く、入退院を繰り返している少女。高校2年。
好奇心旺盛で明るい性格だが、思考は意外とネガティブだったり。
兎に角他人優先で自分の事は後回しにするところも。
瀬戸 優也(せと ゆうや)
大人っぽく落ち着いた雰囲気を纏っていて、性格もまさに雰囲気の通り。
優衣と海で出会い、仲良くなる。高校2年。
昔妹が目の前で事故に会い亡くなった為か、過保護な一面もある。
徳川 亨(とくがわ とおる)
優衣の双子の兄で優衣の事を溺愛している。
高校でバスケ部に所属しているが妹優先で学校が終わるとすぐ病院へ向かう為、ほぼ幽霊部員。
めんどくさがりで口癖は「だるい、めんどい。」
逢瀬 ひなた(おうせ −)
優也の一つ下の幼馴染。喜怒哀楽がハッキリしている。
明るくよく周囲を見ているお姉さん的存在だが、結構ドジ。
女子バスケ部部長で、実力は全国クラスだが勉強は破壊的。