はぁはぁ、と荒い息。
最近よく見るな、あの夢。
まだ余韻が残っている。
机の上の目覚まし時計は5時を指している。
起きるのには、まだ早い。
もう一度ベットに身をうずめる。
魔法なんて、怖い。
だから楽しい夢でも見よっと。
ダメ、寝れない。
たまってる通信教育のテキスト、やるか。
私は背が高い。小6で165pで。友達の舞にはよく羨ましがられる。もちろん、リーチも結構ある。
私は体を起こし、机に手を伸ばす。
まず、お気に入りの青いシャーペンと消しゴムを鉛筆立てから取る。
後はテキストだけ。
私は机の端っこに置いてあるテキストを掴もうと手を伸ばす。
そのテキストが置いてあるところはかなり遠く、ここから60pくらい。
私はなぜ、ベットからおりないのかって ?
それは……私がズボラだから……。
まあ、要するに面倒くさがり。
「よいしょぉ!」
テキストをつかみたいと一生懸命伸ばす手が震える。
後何p?ここで頭を上げたらリーチが短くなってしまう。
「つっ、か、っめぇ〜〜」
その時。
信じられないことが起きた。