「もう、喧嘩はよしなさいよ。本当はピッカピカのいっちねんせ〜い何じゃない?」
プツン。
舞の言葉に堪忍袋の尾が切れた。
「「い、1年生ぃ?」」
あ。
「珍しく意見が一致したね。」
「これで最後だと思うけどな、バカなこずえだから。」
「な、なぬぅ⁉」
横で悠斗がため息をついた。
「5月に入って何回目の喧嘩だろ。」
「本当、喧嘩するほど仲がいいって言うけど……」
「「仲は良くないぃ‼‼」」
「全くの犬猿の仲よね。」
「まあ、早く行こうよ。もう5分経ってるよ?」