おっと顧問を忘れていたw
鮫島可奈子 さめじま かなこ
26歳。
AM8:00
「点呼」
「Clいます」「Fl.Obいます」………
いつもの朝。
でも今日はいつもより大事な日。
そう、今日は…
「コンクールメンバー発表しまーす」
大事なことなのにかなーり軽く話す鮫島。
かつてはそのほんわかした雰囲気からは想像がつかない程の厳しさだったという噂を聞くが、
この鈴蘭中に来てからはゆるゆるーっとしている。
「はいっ!いちいち言うのは時間のムダなのでー
パートごとに紙渡すんで見といてください。」
「ハイッ!!!」
まあ言ってることはなかなか厳しかったりするんだけど。
ここからはいつもの呼吸練習。
「吸ってーー、吸えなくても吸ってー」
吸えなくても吸ってとはよく分からないことを言う先生だな…
生徒たちは皆そう思った。
「はいてーー。肺を空っぽにするのよー」
「はい止める。苦しいけどここで我慢すれば力がつくのよー」
なかなかいいことも言うじゃないか。
これを繰り返すこと10回。
「はい終わりー。腹筋50、終わったらパート練ねー」
いつものことだ。
腹筋なんて慣れたものである。
入部当初はすぐリタイアしていた1年も、今では余裕でこなす。
そしてそれぞれパート練習へ行く。