❥ Prologue
どこが悪かったか、と問われたら全て悪かった気もするし、案外、何も悪くなんてないのじゃないかと思ってしまうこともある。
言ってしまえば、「運」が悪かったのだ。
そんな一言では済ませられないが、沈む世界ではきっと、そう答えるしか、ないのだ。
ボコ、ボコボコボコ。
深い深い海の底。
ただただ深く、黒にも似た勝色(かついろ)を私は負けて見下ろした。
ボコ、ボコボコボコ。
息苦しさに脳が痺れる。
体にまとわりつく藍に身を任せ、沈む体で最後。
……ボコ。
もう失われたと思った泡が、最後にひとつ、白縹(しろはなだ)に輝く海面を目指して、ゆっくりと滑り出す。
……あゝ。
私は、きっと「運」がいい。
そんな、夢を見たような。
淡い朝日に包まれて、見えない鉄格子の中で、私は今日も目を覚ました。
<Plorogue 結>
プロローグです。
連続で投稿すみません!
なんか暗め(?)なスタートをきっちゃいましたが、ギャグ要素とか入れられるようにがんばります( ・`ω・´)
プロローグ中の色についてはタブを開きながら適当に選んだので想像の手助け程度に…
「青 色 名前」で検索すれば出るはずだ。
次は一話かな〜。
1日1話以上更新できるようがんばる汗