私は、2つの顔を持つ女。中と外で使い分けてる、悪い女。なんで、こんな女になってしまったのか、説明するね。
それは、ある小さな出来事から、始まった。私は、相原実季。ある、女子会に行ってた時のこと。その日の話題は、嫌いな女子いる?ということだった。私は、何気なく、里佳ちゃんって、「ちょっと苦手かな」って、言ってみた。そこから、私への嫌がらせが
始まった。里佳ちゃんは女子会メンバーの佳鈴、蘭、咲季と大親友だったことを、私は、知らなかったのだ。
わたしが、「苦手」と、言ったとたん、その場の空気が変わった。「…蘭?」「ねえ、実季、それ本当に言ってるの?」「え?」「だから、本当に実季は里佳の事を、苦手なの?って聞いてるの。」「う、うん…前から、少し苦手だった。」「あっそ。」「…………」「ごめん、実季、私達帰るね。」
「えっ…」「またね。」私の視界から、だんだん佳鈴達の姿が、小さくなっていく。佳鈴達が、自転車に乗ったと思われる頃、声が、聞こえてきた。
「実季、超ウザイ。」「わかるw咲季も!?」「うん。」「学校でさ、痛い目に合わせてやろうよ。」「そうね。」………え?私、明日から、佳鈴達にいじめられるの?仲間が居なくなるの?仲間がいないなんて。誰も助けてくれないなんて。
その後、自分の部屋にこもり、学校に行くか、いかないか、必死で悩んだ。でも、行かないほうが、また、何か言われそうだと思い、重い足取りで、
学校に向かった。ガラガラガラ………
「おはよう。」「……」「佳鈴、おはよう。」「……」「あっ、そうだ、蘭、咲季、里佳のところ行こ!」「あ、実季おはよ。あーそっか!実ー季ーは、里佳のこと、大っっっっっっ嫌い!だもんねー。」ザワザワ…「え、ちょっと、聞いた?」こんな些細な事から、私の人生が変わって行った。