〜オリジナル小説〜

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18:葉月◆UQ:2016/12/04(日) 16:52

第9話 部活動紹介


午前中は担任の笹川先生が学校を案内してくれた。

午後からは皆が楽しみに待っていた部活動紹介がある。

お昼休みにお弁当を松川さんと一緒に食べた。

松川さんも私と一緒で読書が好きなので、二人で本の話をした。

お互い始めは緊張していたけど、共通の話題があってすぐに打ち解けれた。

あっという間にお昼休みは終わって、午後からの部活動紹介が始まった。

最初は文化部の吹奏楽部の演奏だった。

次に家庭科部。

私が入部希望している美術部もある。

三年生の先輩方が数枚の作品を見せてくれた。

すっごく上手…

そんな感じで文化部の紹介は終わって、次は運動部の紹介だった。

どの部活もとても迫力があった。


「未来ー!美術部凄かったね!」

夢歩ちゃんだった。

「うん!夢歩ちゃんは結局どの部活に入るの?」

「迷ったけど、やっぱり未来と一緒に美術部入ろうかな!」

「本当!?それだったら嬉しい!」

「テニス部も良かったけどねー、聞いた話だと先輩が後輩虐めるらしいし。」

「そうなんだ…怖いね…」

「うん、美術部だったら画力上がるし、授業の役にも立つかなって思って。」

「夢歩ー!!そろそろ行くよー!!」

誰かが夢歩ちゃんの名前を呼んだ。

「はーい!!今行くよー!!」

「ごめんね、友達呼んでるからもう行くね!」

「うん、夢歩ちゃんが美術部に入るって分かったし。」

夢歩ちゃんは友達の呼んでいる方に行った。

「さっきの子誰?」

「あ、松川さん。友達の夢歩ちゃん。幼稚園からの友達なの。」

「へー…神田さんの友達なんだ…」

「う、うん。」

「とりあえず教室に戻ろうよ。」

「う、うん。」

そう言って教室に戻った。


「やっぱり美術部すごいね!美術部に入りたいって気持ちが強くなったよ!」

松川さんが言う。

何か松川さんが明るくなったような気がする…

話した当時は人見知りって感じで敬語だったし…

「ねーねー神田さんのこと、未来って呼んで良い?私は沙良で良いから!」

やっぱりちょっと人が変わったような…

「う、うん。いいよ。沙良ちゃんって呼ぶね。」

「ちゃん付けかー、まあいいよ。友達なのに苗字でさん付け呼びは何かよそよそしいし。」

「そうだね。」

「ねーねー、一緒に帰らない?あの小学校出身なら帰る方面同じだし。」

「ごめんなさい…いつも夢歩ちゃんと帰ってて…」

そう、小学校の頃からいつも夢歩ちゃんと一緒に学校に行き、帰りも一緒だった。

それは中学校でも一緒にすると約束をしていた。

「そっかー、じゃぁちょっと2組まで付いてきて。」

沙良ちゃんはそう言って私の手を掴んだ。

「え…?いいけど…」

沙良ちゃんは一体何の為に2組に行くのだろう…




その時、私はまだ気付いていなかった………


後から後悔するなんて………


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