【第一話 2-1 もうこれ誰か読んでくれてる人居るのか不安になるレベルなんだが()】
暫く彼女の行動(棚漁り)を見ていると、目当ての物が見つかったのか、満足気な顔をして此方に戻ってきた。
「はいこれ」
「......え?何?」
主語述語どころか文そのものが成立してないだろ...突然言われても分かるかっての。
「次、これで対戦させて」
「あ、そう言うことね...」
ようやく意味を理解した。最悪のパターンとして「これくれ」とか言われたらどうしようかと思っていたが、そんなことは無かった。...まぁくれと言われてもやらんがな。
さて、このゲーム。恐らく誰もが知っているであろう人気カートレースゲームだ。
子供向け、と言う名目で売り出しているものの、バナナやらこうらやらトゲゾーやらを相手にぶつけて追い抜くという卑劣な行為が必須となる、中身は立派な友情破壊ゲーのあれだ。...こうらとトゲゾー一緒じゃねぇか。
「まぁよく分からんが...入部したからには、覚悟は出来てるんだよな?」
そう言って、俺は端から見れば畏怖されるであろうほどの邪悪な笑みを浮かべた。
「................え、は?」
おっと、どうやらどう言うことか汲み取れていないようだな。じゃあ実際に見せつけてやるとしますかね...力の差ってもんを。
>>27でした、申し訳ない。