ナルシストリスト

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10:海兎◆Pw:2016/11/06(日) 11:56

 楽曲名といい、リストの人柄といい。
なんたる音楽知識……面白いです。
(というか冒頭の学校で雪あらし弾いてるのは誰なんだろw
指が吹き飛ばないといいけど……)

続き楽しみしてます。では〜


all-A◆cw:2016/11/06(日) 21:43 [返信]

恐縮です(ー△ー☆)\
では、続きに〜……



〜興味〜

……パシンッ!!!

危機を感じた。私の初めてを奪われそうだという危機を…
部屋に鋭い音が響いたと思ったら、男の頬には赤い手形が付けられていた。

「痛いじゃないか、何てことを…」

「女性の尊厳を守るための正当防衛です!」

男は、私のはっきりとした意思が伝わったのか、残念そうに近づけた顔を引っ込めた。

「残念だよ、私の挑発に抵抗したのは君が初めてだ…あーあ、こんなに目立つ傷をつけてしまったな…」

ため息をつきながら鏡を見て頬を擦る男は言う。

「……君はどこから来たんだい?なぜこの部屋に入っている?」

「私は日本から来ました、21世紀から来ました。この部屋にいる理由はわかりません!」

「おやおや、遠いところからわざわざ足を運びましたね……ん?21世紀?今は19世紀だが…変なことを言う人だな…」

「私にもさっぱりです!」

男は何かを考え込むように歩き回る。

「なるほど…きっと記憶喪失でしょう。しばらく私の家にいなさい。ちょうど一人きりで寂しかったところなのだ」

「女の人をとっかえひっかえにしてるのに?もしかして、私はその女の一人?」

…男は、否定の意味を表すように人差し指を右左に動かす。

「私は子供に手を出したりしませんよ。『黄色い白ウサギ』さん」

「……あ、お世話になります…」

『黄色い白ウサギ』……?
黄色……日本人…黄色人種…?
差別用語じゃないか!?

「失礼な呼び方をしないでください!そんな呼び方をするなら、『白く細い子豚』って呼びますよ!」

「おやおや、『白いペンキを塗り忘れた黄色いウサギ』と呼ばれるよりは幾分もいいでしょうに……」

どっちの呼び方にもムカついた私は思わず叫んでしまった。

「名前ぐらいありますよ!私はハクア!『宇治卯白亜(うじうさハクア)』です!」

「………」

男が踵(きびす)を返して速足で近づいてくる。
そして私の顎を乱暴に掴み、自分の唇を私の唇に付けてきた。
今回はゆっくりとした動きではなかったため、抵抗も何もできなかった。

「…私はリスト、『フランツ=リスト』と申します。明日、再びピアノを聴かせてください。楽しみにしてますよ?

ハ ク ア さ ん」

嘲笑うように「フフッ」と鼻を鳴らして部屋から出ようとする……

「ついて来なさい、何か食べないと倒れてしまいますよ?」

………ああ、お腹空いてたんだっけな…


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