花崎小学校5年2組新聞係!

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13:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/27(火) 10:49

>>9書き直します。

「で、取材は決定で良いんだよね?」

松下君、ナイス! 

さすが局長。  

デリカシーは無くても、こういう所では役に立つ。

局長に相応しいね。

「もちろんっ!」

「当たり前じゃんっ!」

玲と榑林の声が重なる。

もう、なんだかんだ言って仲が良いんだから。

二人は照れたみたいで、そっぽを向いた。

「あ、雅だ。」

松下君が、少し先を歩いている雅ちゃんを見た。

あっ、本当だ。

私は雅ちゃん目掛けて坂を下りながら叫んだ。

「雅ちゃーん!」

雅ちゃんの近くにいる『あの人』には気付かずに。

「あれ、何やってんのあんた。」

私はその声にビクッとして立ち止まった。

恐る恐る、雅ちゃんの少し前に立っている『あの人』に目を向けた。

「まだ新聞なんか本気で書いてんの?」

そう私を嘲笑ったのは、原川優衣。

あぁ、そうだったんだっけ。

雅ちゃんは優衣と仲が良かったんだ……。

なんで私、バカみたいに近づいて。

「遥、大丈夫?気にしなくて良いんだよ?」

玲は訳を知っている。

私だって、死ぬほど知っている。 
 
だけど私はそっちに怒っているんじゃない。

この人に会ったから怒っているんじゃない。

『新聞をバカにした』から。

私たちで作り上げた新聞を。

「皆、雅ちゃんに速く記事の事話そうよ!」

玲、ありがとう。

「お、おう。えっと新聞の記事で今度、警察署に取材に行くんだ。」

松下君も榑林も、なんだかよくわからないらしかった。

そりゃあそうだ。

話してないんだから。

「面白そう!良いんじゃない?」

雅ちゃんは私の方を気にかけながらも、楽しそうにしてくれた。

優衣は、話に入れなくてイライラしている。

「このままうまく終わらせよう!」

玲が私に耳打ちした。

まって、このままで良いの?

新聞をバカにしたあの人を、放っておいて。

「ねぇ、原川さん。さっき、言ったよね。新聞なんか本気で書いてんの?って。
笑ったよね?」

優衣はニヤッと口元を緩ませる。

「言ったけど?それに笑ったよ?なんかおかしい?だって、5年生にもなって新聞に
本気になるとかおかしいじゃん。」

私の中の何かがカチンと来た。

「人をいじめて楽しむあんたにはわかんないだろうけどね。新聞を楽しみに
してくれてる人がいるんだよ?だったら本気になったっておかしくないでしょ。」

優衣が固まった。

皆もだった。

「え?いじめって……、原川が?」

榑林はすぐに私を見た。

「原川が……、遥をいじめたってこと?」

松下君は理解が早い。

「そうだよ。原川さんは私をいじめてた。」

途端、優衣が逃げ出しそうになる。

「なんで、それを言うの……?もう、嫌だっ!」

優衣は逃げる様に坂を下って行った。

「ゆ、優衣ちゃんっ!」

雅ちゃんが思わず追いかけそうになる。

けれど、止まった。

「優衣ちゃんにそんな過去があったなんて……。」


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