花崎小学校5年2組新聞係!

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3:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/15(木) 19:10

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「局長っ〜!」

通り風が廊下の掲示物をハラハラと舞い上がる。

その中を走り抜ける私を、色々な学年の子が口をあんぐりと開けて見ている。

普通の子だったら恥ずかしいだろう。

でも私は周りの目など気にする場合では無かった。

だって!

新聞の記事が見つかったんだもんっ!

5年2組に走り込み、うちのクラスの新聞係の局長、松下君の机にバンッと手をつく。

「ネタ見つけたよ!」

本を読んでいた松下君は、少しビクッとする。

「遥〜、目立ち過ぎだって。ちょっとは周り気にしなよ。もう5年だろ。」

答えたのは松下君では無く、新聞係の一員、おふざけ男子の榑林。

私は腹が立って榑林を睨む。

「だってとびっきりの奴だもん!周りの目なんか気にしてられない。」

松下君がようやく口を開く。

「で、遥。そのとびっきりな奴ってどういう奴?」  

待ってましたっ!

私はニンマリとして口を開ける。
 
「2年生がね、老人ホームに遊びに行ったんだって。2年生の先生に記事を書いて
くれたら学校便りに載せるって言ってくれたの!これは新聞係の革命だよっ!」

それを聞いて、雅ちゃんと玲も駆け寄ってくる。

4人とも、興奮で顔がほんのり紅潮していた。

雅ちゃんが微笑む。

「遥ちゃん、すごいね!」

榑林も珍しく本気の顔。

「やったな!」

玲も手を叩く。

「遥、よくやった!」

松下君が拳を突き出す。

「新聞係の革命っ!」

革命っ!

私たちも拳を突き合わせた。


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