花崎小学校5年2組新聞係!

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4:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/16(金) 17:58

早速、松下君が先生に報告する。

「先生、僕たち新聞係の記事が、学校便りに載ることになりました!」

先生は一瞬、固まった。

多分、松下君の言っている事にびっくりして、とっさの反応に困ったんだと思う。

「学校便り……?って、本当!?あなたたちの新聞が学校便りに?」

先生の頭は『?』だらけらしい。

「それじゃあ僕たち、取材に行くんで!」

私たちは張りきって2年生の教室に向かった。

「失礼します。えっと、5年2組新聞係です。記事の写真の提供とインタビューに来ました。」

私が胸を張って言うと、2年生の子たちが飛びついてきた。

「インタビュー?」

「新聞だって!」

「すごいね!」

私たちは思わず微笑み合う。

そこに先生がやってきた。

「あぁ、どうもどうも。写真はここにあるよ。インタビューを受けるのはこの二人。」  

先生が指を指した先には、男の子と女の子な一人ずつ、緊張した顔つきで立っていた。

「じゃあ、ちょっとお話聞いても良いかな?名前をまず言ってね。」

弟と妹がいる雅ちゃんが、慣れた感じで手招きする。

「えっと……、笹本要(ささもとかなめ)です。」

まず口を開いたのは、男の子だった。 

「要君ね。老人ホームに行ってみて、どうだった?」

ノートを準備しながら、私は優しく聞く。

私の家には、4歳上の星菜(ほしな)お姉ちゃんしかいないからよくわからなかったんだけど、ね。

要君は、つっかえながらもいろいろな事を話してくれた。

「わ、私は橋本香音(はしもとかのん)です。」

次に女の子の方も口を開いた。

「香音ちゃんね。老人ホーム、どうだったか教えてくれる?」

香音ちゃんは頷きながら言ってくれた。


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