「悪いやつは、追い払ったよ」
これは...夢...?
「無事でよかった...」
そっか...あのときの...
「この鍵は、君が持っているんだ...いいね?」
待って、まだあなたの名前を――――
目が覚めた私は、列車の座席に手を伸ばしていた。
「あのときの夢、なんで今見るんだろう...」
私は、不思議そうな顔で首元の鍵を見る。
「この鍵...街に着いたらなにかわかるのかな?」
いろいろ考えてると、アナウンスが入ってきた。
「次は、終点。マジックタウン...」
「あ、次だ。準備しないと」
列車を降りた先に、あんなことが待っているなんて
このときの私には想像もつかなかった。