僕は、母と、双子の姉の3人暮らしをしていた。
4歳の頃、母が罪を犯した。
そう、人殺しだ。
あの人は、物心ついた頃から狂った人だったのを覚えている。自分の腕の皮を薄く剥ぎ取って、食べていたこともあった。
よく自分は殺されないで生きているな、と小さいながらに感じていた。
でも、あの母親が人を殺さないでいられる訳がなかったのだ。
僕たちの弟が標的となった。
ぐちゃ、ぽきっ、そんな音を、ひたすら聴いていた記憶がある。
できるだけ息を潜め、存在を潜め、弟が殺されるのを見ていた。
でも、何も感じなかった。
この頃から、僕を僕じゃなくするのが得意だった。
僕はもうとっくに、壊れていたんだな。
に訂正です、
家族は、母・双子だけになっていますが弟もいます!はい!
ごめんなさいm(._.)m