>>128 薫ありがとう!じゃあ、薫ね!
11,気楽な謝り方
私は、姫小路柚乃華の去っていった方向を見てから、璃子の方に向き直る。
なんと、璃子は固まっていた。
まぁ、分からなくもない。
姫小路柚乃華の勢いに圧されるもんね。
「七瀬、あの・・・姫小路さんと仲良いの?」
璃子は震えながら、聞く。
「そんなワケ、ないよっ!」
大体、姫小路柚乃華と仲良くなりたい女子なんて、ほとんどいないと思う。
いるとしても、取り入りたいだけでしょ。
璃子は目を丸くして、
「姫小路さん、噂の通りスゴいよね・・・」
うん、確かにヤバい意味でスゴい。
「姫小路さん、不良のお兄さんいるって、噂もあるけど・・・ホントかも」
絶対だよね、あんなドスの利いた言い方、不良を知らずに言えるワケ、ない。