書き方が、多少似たりするかも(恐らく)。
prologue
誰かを助けたい!
それが、私の夢。
その夢を叶えるため、今日もがんばるの!
1,お悩み相談委員会、発足
玉井七瀬、どうってことない、小学6年生。
今は、委員会のPRタイム。
5年生が新しく入るから、是非とも我が委員会に!ってやつ。
「七瀬、だいじょーぶ?」
親友の、玉来心海が聞く。
うん、昨日も練習したから、
「全然だいじょーぶ!それより、心海、我が委員会に入ってくれない?」
心海はすまなさそうに、(でもホッとしたような)
「ごめん、体育委員会に入ったから、ムリ」
・・・・・全然、傷ついてないからね!
でも、何故か目から雫が。
ハァァ!
自信が無くなってくる!
がんばるんだ、私!
やればできる!
「では、続いて、お悩み相談委員会からの、PRタイムです」
司会が、淡々と言う。
緊張する。
5年生全員の、視線が集中。
「お悩み相談委員会、委員長になった、玉井七瀬です。お悩み相談委員会は、一昨年ありましたが、去年は無かったので、今年新しく、発足しました。主な活動は、皆の学校生活の悩みを解決する事です。是非、入ってください!」
言えた!
パチパチ
拍手が送られた。
あぁあ!
誰か入ってくれると良いなぁ!
「良かったじゃん、PRタイム」
心海が、ニコッとと笑って褒めてくれた。
良かった!
あんなに練習して!
でも、ドキドキなのは、5年生が入ってくれるか!
6年は、私だけだし・・・・。
あっ、でも、まだ委員会に入ってない6年もいるから、積極的に行こう!
2,メンバー探し!
うーむ、誰に頼もう?
恋愛のスペシャリストとか、いたら役に立ちそうなのに。
「ちょっと、退いてよね?」
悩みながら、廊下を歩いていたら。
後ろから、声をかけられた。
えっと・・・誰?
「あの、誰、ですか?」
後ろにいたのは、ポニーテールの切れ長の目が特徴的な女子。
女子は、あきれたように、溜め息を吐く。
「高橋こばと。知らなかったの、6年間も」
高橋こばとは、苛々と、
「退いてよね、私忙しいんだから」
「あ、あの!」
このチャンスは、逃せない!
「高橋こばとは、委員会入ってない?」
高橋こばとは、ハァ?と頭に疑問符を付けて、
「何勝手に呼び捨て・・・入ってないわよ?」
と、答えた。
よっしゃぁあ!
キターーーー!
「あの!お悩み相談委員会に、入ってくれない?」
「何それ・・・・あぁ!今日のPRタイムでやってた、あれ?」
良かった!
高橋こばとの記憶に残ってた!
高橋こばとは、あきれたような溜め息を吐く。
「生憎、私は小説書いてるの。だから・・・あっ!」
「小説??」
高橋こばとは、気まずそうに、
「今、聞いてないことにしてくんない?」
私は、ニコォと笑って、
「秘密にしてあげるから、その小説、見せてくれない??」
高橋こばとは、眉をひそめ、
「なんで、あんたに見せなきゃなんないの?」
ううう!
言われるのを覚悟してたけど、言葉の暴力だーーー!
私は、気を取り直して、
「じゃあ、良いんだ。みんなー!高橋こばとは、小説書いて・・・ムガムガ」
高橋こばとに、口を塞がれる。
でも、こんな事で諦めないもんねー!
「みんなー!・・・・フガムガ」
高橋こばとが、私の耳に囁く。
「あんた、何言ってんのよ!」
私は、ニヤリと笑う。
「見せてくれないと、言うからね?」
高橋こばとは、頭をかきむしってから、
「あーもう!見せれば良いんでしょ!?」
と、手に持っていたノートを私に押し付ける。
ノートは、四つ葉のクローバーが描かれていて、表紙には、『小説ノート♪』と、可愛く書かれていた。
「取り敢えず!今日の授業終わるまでに読んでおいてよ!?」
高橋こばとは言い捨てて、廊下をノシノシと歩いて行った。
ムフフ♪♪
あっさりゲット!
教室に向かって歩きながら、ノートを開けると。
丁寧な文字が、沢山書かれている。
第一話しか読めなかったけど、主人公の気持ちや、綺麗な喩えや文が魅力的だった。
私は、改めて決心した!
「絶対、高橋こばとをお悩み相談委員会に入れるぞ!」
またまたリリカ先生!
新しい作品おめでとうございます。
リリカ先生は、題名で人の心を小説へ引き込む力、原動力があります。
わたしも、こちらの作品も応援しております。
まい
ほう、題名に拘りが見える。
私も題名にもうちょっと拘りをいれようかな。
とりあえず読ませていただいた。
頑張ってくれ。以上です。
>>6
ありがとうございます!!!!!!!!!!!
明スイも、応援しています!
>>7
ありがとうございます!!!!!!!!!!!
3,小説を書くのは
高橋こばと(長いから、こばとでいいやっ!)は、かなり文才がある。
小説をあまり読まない私がそう思うのだから、みんなが読んだら、驚くだろうなぁ。
主人公と幼なじみ、恋人との永遠の別れ、そして新しい出会い。
引き込まれるような、共感する物語。
こばとは、天才作家かも!
他にも、パラパラとページをめくると。
キャラクターの設定が書かれている、ページが。
うわぁ・・・・。
そのキャラクターの性格や特徴、家族構成まで事細かく書いてあって、すごい。
もう、コレは・・・・・。
恋愛のスペシャリストと言っても、過言じゃないっ!
読み過ぎて、授業中という事を忘れてしまう。
「玉井!玉井!」
桂木先生の声で、ハッとした。
隣の席の、心海が顔を寄せてきて、
「何、真剣に読んでるの?」
聞いてきたから、慌ててノートを閉じる。
このまま読んでたら、国語の成績が下がってしまう!
それだけは、イヤだ。
今年は、授業も委員会も、成功させるって、決めたんだから!
慌てて、授業の国語ノートを出す。
えっと・・・・今は、どこまで行ったっけ?
キーンコーンカーンコーン
ノートを開けて、鉛筆を出した時、チャイムが鳴って、授業が終わった。
うわーーーーーー!
絶対、成績下がったよ!
軽いショックを受け、ヨロヨロと立ち上がる。
「これで、4限の国語を終わります。礼!」
当番が声をかけて、私も仕方なく礼をする。
「七瀬、ポジティブに行こうっ?」
心海が私を励ます。
嬉しいけど・・・・。
はぁ、今まであんなに授業すっぽかした事、無かったのでかなり考えがおぼつかない。
「それよりも、七瀬。今日、給食当番だよ?」
ええっ!?
更にイヤだ。
まぁ、不幸中の幸いというか、今日の給食は、カレー。
私、給食の中でもカレーが好きなんだよね!
しかも、ルーを盛る係だから尚更嬉しい。
「親友サービスで、盛ってくれない?」
心海がヘンな事を言う。
もう!
「そんなのやったら、男子に怒られるし!公平じゃないから、ダメね」
真面目に切り返したら、心海は泣き真似をして、
「七瀬チャンは、マジメなんだからぁ〜」
と、おばさん口調で言った。
私って、意外にもマジメなんだぁ・・・・。
明スイ知ってるんですか!?
お目にかかってくださり、ありがとうございます!
応援してますので、最高傑作を頑張って書いてください!!
>>11 最高傑作・・!?いえいえ。明スイも、頑張ってください!(^^)!
>>10
カレーって、どうしてこんなに美味しいの!?
そうだ!
今日、美矢子さんに頼んで、カレー作ってもらおうっと!
美味しすぎて、食べ終わるのがはやくなってしまった。
おかわり、どうしよう?
うーむ・・・しないでおこう。
美矢子さんに作ってもらったのを、おかわりしよーっと!
昼休みになり。
よし!
こばとの小説を読もう。
でも、教室はうるさいし・・・・。
図書室に行こうっと。
図書室は静かで、落ち着く。
こばとの小説は、綺麗な文や揶揄が上手だ。
今まで、こんな名作読んだことないってくらい。
読んでいると。
「どう?私の小説は?」
肩をたたかれ、振り向くと、こばとが居た。
「わっ!?こばとー!なんで、此処に??」
こばとは肩をすくめて、
「私、学校では何時も此処で小説書いてるの。家だったら、妹のみことがうるさくて、集中出来ないから」
「えっ、妹がいるの!?」
「ええ、そうよ」
ここ一番の衝撃だ。
私は、こばとに気になっている事を聞く。
「ねえ、こばとにとって、小説を書くのは、どうなの?楽しいの?」
こばとは、肩をすくめて、
「どうなんだろ。私自身、分かんない。暇つぶしなだけ、かもしれない。でもまぁ、楽しいし」
と、答えた。
へぇ。
好き、とかじゃないんだ。
意外。
こばとは、話を変えるように、
「それより、今日アンタんち────そういやアンタ、誰?」
「私は、玉井七瀬!六年間、一緒にならなかったよね?」
うん、そうだ。
私は、こばとと一緒になった記憶がない。
「じゃ、七瀬ね。今日、七瀬の家行っていい?」
「んー?美矢子さんに聞かなきゃ。多分、だいじょーぶ」
こばとは、不思議そうに、
「美矢子さんって?」
と、聞く。
まぁ、そりゃそうだよね。
「私のお母さん」
「何で、美矢子さん呼びなの?」
私は、気にしてないように笑って答える。
「私、小さい頃、お母さんが病気で死んじゃって、お母さんの親戚は居なかったから、養母を探してたらしくて。で、美矢子さんが私を引き取ってくれたの」
「あ・・・・・・ごめん、そんな事聞いて」
「良いよ、別に。気にしてないし」
ホントは、気にしてるけど。
こばとは、すまなさそうに私の顔をのぞき込む。
まあコレも、私の過去を知った人達のフツーの反応。
私が、友達連れてくるって知ったら、美矢子さん喜ぶかな?
今まで、家に友達連れて帰ってきたことも、家で遊んだことも、一度もない。
私自身、コンプレックスだったし、バレて何か言われたくなかったから、連れてきてない。
なのに、こばとは家に招きたいって、思ったんだろう?
不思議。
こばとさんと仲良くなりたいのかな、七瀬ちゃん。
ファイトです!
>>14 ありがとう!!!!!
>>13
「七瀬、どの話がおもしろかった?」
と、緊張した面もちで、こばとが聞く。
どれって・・・・。
どれもおもしろいから、決めれないような。
「えっとね、『窓越しの冬恋』かな」
こばとは、ホッとした顔になって、
「良かったぁ。私にとっても、ソレ自信作なんだよね」
と、ノートを開く。
鉛筆を出して、こばとは一文に斜線を引く。
「ええっ!?」
驚く私をよそに、こばとはなにかを書き込む。
そして、笑った。
「誤字があったから、直したの」
へぇぇぇ・・・・!!
でもでも、一瞬で分かるって、スゴイ!
こばとの才能だね!
こばとと話していたら。
キーンコーンカーンコーン
掃除の時間を教える、チャイムが鳴った。
「じゃあ、放課後ね!」
こばとと約束して、掃除場へ向かった。
4,生意気な年下
私の掃除場は、1F体。
ホントは、一階体育館なんだけど、みんな略して1F体って呼んでいる。
あっ、1年生が鉄棒で遊んでる!
班長として、しっかりしなきゃ!
「ちょっと、野村さん!?鉄棒で遊んじゃダメだよ?」
1年生は、こっちをクルッと見て、
「でも、5年生も遊んでるよ。みんな遊んでるから、良いんじゃないの?」
えっ!?
嘘でしょ!?
ゆっくり振り向くと。
5年の、堺田湊が平均台に立って、遊んでいる。
ムムム・・・・!
「堺田!?何やってんの!!1年生がマネするじゃない!」
怒鳴ったら、堺田はニヤニヤ笑いながら、
「班長来るのがおせーんだろ?バカ班長!」
むっきぃーーー!
いや、ここでムキになったらだめだ。
堺田の良いようになっちゃう。
「あっそう、じゃ、先生に言うからね」
男子が嫌がる、“先生”の単語を出す。
よし、これで堺田も止めてくれるよね。
堺田はやっぱり、ニヨニヨと笑って、
「そーすれば?チクリ魔班長〜」
私も、反撃する。
「じゃあ、させてもらうわね。青田先生に言うから」
流石に、堺田も慌てた。
なぜって?
青田先生は、この学校で一番声が大きくて、しかも超コワい事で有名。
先生に叱られたから、不登校の生徒も居るとか居ないとか。
「青田はやめろよ!」
形勢逆転!
私は、ニコッと笑って、
「やめてあげても、いいよ?堺田がもう、遊ばないって約束するならね」
堺田は、コクコクとうなずく。
よし。
これでもう、遊ぶ人は居なくなるはず!
ポンッと、誰かの手が私の肩をたたく。
「えっ、誰?・・・・・河野」
そこには、般若のような顔をした、副班長の河野が居た。
「玉井・・・静かにしろよ、静かにしなかったら、玉井と堺田、一緒に青田先生にチクってやるからな」
私と堺田は、一緒に、
「ごめんなさい!河野様!」
と、平伏した。
河野の顔が、ピクッとした気がする。
知らないふりして、いそいそと雑巾をバケツに放り込む。
ある意味、この掃除場で最強なのは、河野なのかもしれない。
5,私の家
掃除も終わり、5限もあっという間に終わった。
今日は、先生たちが研修とかで、5限で終わり。
いつもなら、6限だから、超絶ラッキー♪
「七瀬、今日遊べる?」
心海が聞いてくる。
うーん、今日は被っちゃったなぁ。
「ごめん、今日は被っちゃったから、むり」
心海は、嫌な顔せず、
「そうなんだ!じゃあ、今度ね」
心海と約束して、こばとのクラスに行く。
6ー1は、まだ終わりの会前。
教室前に置いてある、学級文庫を手に取ろうとして、こばとのノートを持ってるのを思い出した。
こばとの小説の方が、おもしろい。
こばとって、意外と短編小説や、切ない純愛系の小説を書いているんだ。
私じゃ、書けない。
ちょっと読んでいると。
「七瀬。・・・って、また読んでる?」
「あっ・・こばと〜!!」
いつの間にか、終わりの会は終わっていて、廊下は生徒たちでごった返している。
みんな、中央階段使うし・・・・。
「ね、こばと。西階段から行こうよ!」
こばとは、うなずく。
西階段は、薄暗くてあまり(急いでる人以外)使われていない。
ちょっと怖いけど、はやく家に着きたいし。
背に腹は代えられぬ!
こばとと、雑談をしながら、玄関に着く。
1〜6年が玄関に居るから、かなり暑い。
「こばと・・・・行くよっ!」
こばとの手を取って、生徒の間をすり抜けていく。
楽しみですっ!
頑張ってください。
>>19 ありがとうございます!
これからも、がんばります!
>>18
すり抜けていくと。
「うわぁーん!」
えっ!
泣いてる子!?
1年生みたい。
こばとが、かがんで、
「どうしたの?」
と、聞く。
女の子は、ポロポロと泣きじゃくりながら、
「あたしの靴、取れないの」
こばとは、ニコッと笑って、
「お姉ちゃんが取ってくるから、待っててね。あなた、なんて名前?」
「堺田心音・・・」
えっ!?
堺田!
堺田って、あの私が注意した、堺田だよね?
こばとは、機敏に、1年生の下駄箱に駆け込む。
しばらくして。
「ハイッ、心音ちゃん。この靴だよね?」
心音ちゃんは泣き止んで、ニコッと笑った。
「ありがとう、お姉ちゃん」
その光景を見て、思ったんだ。
やっぱり、こばとをお悩み相談委員会に入れたいって。
心音ちゃんと別れ、自分達の靴を取って履く。
玄関の外には、夕日が輝いていて、とても綺麗。
こばとが履いたのを見て、外に出る。
「七瀬の家って、どっち方向?」
と、こばとが橋の方をさして聞く。
「宝津橋の右側の方かな・・・・」
こばとが驚いて、
「そうなんだ。うちは、左側なんだ」
「反対だねっ!」
こばとと、宝津橋の右側を歩く。
右側は、コンクリートだけど、石とかでボコボコしてる。
その点、左側はコンクリート。
自転車とか、通りやすそう・・・・。
「七瀬、家ってこの角、曲がるの?」
こばとの声にハッとした。
「ううん。このまま、まっすぐ進めば、家だよ」
鹿野塚公園を通って、まっすぐ行くと、赤レンガが特徴的な、家があって、それが私の家。
こばとが、うらやましそうに、
「良いなぁ・・・。綺麗な家」
美矢子さん、ほめられたよ!
私が引き取られたとき、建てられたとか美矢子さんは言っている。
美矢子さん、めっちゃセンスある!
「美矢子さん、ただいま〜」
「お邪魔します」
玄関のドアを開けると、ニコニコと笑っている、美矢子さんがいた。
何時もの事だけど、この美矢子さんの笑顔を見ると、とてもホッとした気持ちになるんだ。
「おかえり、七瀬。・・・あら、お友達?」
私は、とても誇らしい気持ちになって、自信満々に、
「うん!友達の、こばと。今日、家で遊んでもいい?」
美矢子さんは、ふんわりと笑って、
「ええ、良いわよ。七瀬が友達と帰ってくるって、初めてね」
と、感動したように言う。
えへへ。
ちょっと照れくさい。
照れくさくなって、こばとに、
「さぁさ、上がってよ」
と、急かす。
美矢子さん優しいね!
わたしも、七瀬ちゃんの家にお邪魔してみたい!
その時は、こばとさんも一緒に!
>>23 ありがとう!!!!!
私も、行ってみたいかも・・
(作者以外は、ぜひきてね!by七瀬)
作者以外・・・・ひどい。
とまあ、明スイ、レインボーハッピー、頑張ってください!
リリカ先生、ありがとうございます!
(七瀬ちゃん、リリカ先生も行っていいですか? byまい)
提案です。
明スイと、お悩み相談委員会!コラボしてみませんか?
嫌なら言ってくれて構いません。
私の部屋は、そんなに広くなくて、本棚とクローゼット、ベッドくらいしかない。
けど、こばとは目を見張って、
「うわぁ、広い!本も、たくさんあって、良いなぁ・・・」
ええっ!?
そうかなぁ。
「私なんて、文乃姉ちゃんと一緒の部屋だし、自分の領地も少ないから、うらやましい!」
お姉ちゃんがいるって、うらやましいけど、大変なんだね。
「まあ、座ってよ」
こばとと、絨毯に座り込む。
こばとは、真面目に聞く。
「・・・で?」
今度は、私が聞いてしまう。
「で?って、何?」
こばとは、焦れったそうに、
「だから、なんで私をお悩み相談委員会に入れようと、思ったの?」
あぁ、それかぁ。
私は、ひとつ溜め息を吐いて、笑う。
「こばと、今日、心音ちゃん助けたでしょ?それ見て、こばとは優しいから、入れたいって思ったんだ。それと・・・」
「それと?」
私は、ランドセルからこばとの小説ノートを取り出す。
「こばと、恋愛小説書いてるから、恋愛のスペシャリストって感じだから、入ってほしいの!」
こばとは、驚いたようにノートを凝視する。
それから、溜め息を吐いて、
「ごめん。私、小説だけでも忙しいから、むり」
はぁぁ・・・・・。
言われると思ってたけど、意外と突き刺さる。
ガックリしていると。
こばとは、クスリとからかうように笑って、
「・・・なーんて、言うと思った?」
「え・・・・」
その言葉に、微かな希望を感じる。
「七瀬は、私の小説を読んでくれた一号だから、なってあげるわ」
「・・・・・・・こばと〜〜〜!!」
うれしい!
こばとが、お悩み相談委員会に入ってくれるなんて!
興奮して、飛び跳ねてしまう!
これで、こばとはお悩み相談委員会の委員になって、やっとこさっとこ、委員会は始動する!
こばとさん、ナイス!
28:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 10:26 >>27 ありがとう!!!!!多分、これから面白くなると思うよ!
>>26
6,超!シスコンな不良!?
こばとが帰った後も、私は興奮していて、何回も嬉しくなった。
明日から、正式な活動ができる!
まだ委員は少ないけど、これから入ってくれるよね!
「そうだ、美矢子さん。カレー、作ってほしいんだ」
「じゃあ、一緒に作りましょう」
私、家庭科得意じゃないけど、やってみよう!
と、覚悟したけれど、作ってみれば野菜を切るのが難しかったりと、不器用なのが思いっきり出てしまった。
うわぁ!
最悪!
美矢子さんは、
「七瀬、何回も作れば、得意になるわ。今度から、料理の練習してみましょう」
と、言ってくれた。
うん、そうじゃないと私が困る。
合宿では、野外炊飯もするらしいし。
美矢子さんの手伝い(ほとんど)があって、なんとか美味しく出来た。
私って、ポジティブな所以外、欠点ばっかりかも!
「七瀬、気にしなくて良いのよ。それよりも、七瀬は他の事を、頑張れば良いのよ」
うん!
美矢子さんの言葉で、私は元気になった。
美矢子さんって、ある意味天才だ〜!!
その後は、お風呂に入って、あっという間に寝る時間に。
ベッドに入っても、こばとが委員会に入ってくれた事に興奮して、なかなか寝付けなかった。
ふわぁ。
もう、朝だぁ・・・。
欠伸をかみ殺しながら、下に降りていく。
美矢子さんが、トーストを焼いていた。
うわぁ・・・いい匂い!
グー
ギャッ!?
お腹から音が!?
美矢子さんがフフッと笑って、トーストをお皿に盛りつける。
制服に着替えて、トーストにかぶりつく。
この時が一番、幸せなんだぁ。
「おいしいっ!」
「ありがとう、七瀬」
朝から、美矢子さんの笑顔と、美味しいトーストを食べることが出来て、嬉しいなぁ。
7:35
私は、ランドセルを背負って、玄関を飛び出す。
「行って来まーす!」
美矢子さんに手を振って、学校に向かう。
と言っても、近いから10分くらいで着く。
教室に行くと。
担任の、国木田先生が私の机の所に来た。
なにかの話があるのかな?
先生、しかめっ面だし。
ところが、先生はしかめっ面から、ニコッと微笑んだ。
「玉井さん、お悩み相談の依頼者がいるわ」
ほっへー!?
「一応、今児童会室に居るから、高橋さんと行ってきて」
「ハイ、先生!」
やった〜!!!
最近、いいコトばっかり!
こばとは来てるかな?
6ー1に行くと。
「七瀬、児童会室に行こう!」
こばとが、廊下で待っていた。
私は、うなずいてこばとと、児童会室に行く。
児童会室のドアを開けると。
肩くらいまでの髪を、くるんと結んでいる、可愛らしい女子がいた。
その子は、私達にすがるように、
「お悩み相談委員会の人?」
私達は、うなずく。
女子は、泣きそうな顔になって、
「助けて。私、誰かにずっと見られてるの!」
と、言った。
えっ!?
ストーカー!?
こばとが、
「そこの階段に、誰か隠れてる」
と言うと、女子は座り込む。
体を、ブルブル震わせて。
「分かった、私見て来るよ。こばとは、その子をお願い」
こばとに頼んで、階段のところに行くと、いたのは。
>>25 いいですね!でも、どこでしますか?
32:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 17:37 目つきが悪い、不良だった。
「ああん?てめぇ、夕陽をどこにやったんだ!?」
ハァ!?
言いがかりだよ!
「ていうか、あなた誰?」
「てんめぇ、知らねえのかよ!」
だから、誰?
「岸原流星だよ!」
岸原流星・・・・聞き覚えがあるような、ないような。
あっ、そう言えば知ってる。
この宝津小学校1の、不良だって聞いてる。
「ちょっと、岸原くん、児童会室に来てくれる?」
岸原くんは、嫌な顔をして、
「夕陽にバレるから、行きたくねぇよ」
ペッと唾を吐く。
汚い!
「夕陽ちゃん、悩んでるんだよ。岸原くん、夕陽ちゃんの何なの?」
まぁ、赤の他人ではなさそう。
岸原くんは、つかみかかって、
「俺は、夕陽の兄貴なんだよ!」
と、吐き捨てる。
え・・・でもさ。
兄貴が、妹をずっと見てるって、ストーカーまがいの超超シスコンだよね?
私は、ガッと岸原くんの手を掴んで、児童会室に連れ込む。
「お、おいっ!」
「お兄ちゃん・・・・?」
戸惑う2人を差し置いて、こばとが言う。
「七瀬、この子は、岸原夕陽ちゃん。5年生だって!」
5年生なんだ。
こばとが、不思議そうに、
「この不良、誰?」
私は、岸原くんを指して、
「えっと・・・岸原流星。ウチの学校きっての不良だよ」
こばとが、岸原くんを凝視する。
当たり前だよね。
私は、驚いている夕陽ちゃんに堂々と言う。
「夕陽ちゃんをストーカーしてるのは、岸原流星だよ!」
夕陽ちゃんの顔が、強ばる。
それに伴って、岸原くんの顔も青ざめる。
夕陽ちゃんが、振り絞るように言う。
「・・・お兄ちゃんなんか嫌い!気持ち悪い!」
夕陽ちゃんは、フンッと顔を背けた。
「ゆ、夕陽〜〜〜!!」
児童会室に岸原くんの悲鳴が響いた。
コラボいいですか!?
ありがとうございます!
ここの板でどうですか?
岸原くん、夕陽ちゃん、仲良くして!
リリカ、来たよ!遅くなりましたが、新小説おめでとう♪やっぱり、リリカの小説は凄いよ!もし、私と同じ年だったら、凄く×∞小説が上手いな!って思うし、年上だったり、年下だったらもっと、もっと、上手すぎ!
これからも、ファイト!
>>33 わかりました!私が、スレ作りましょうか?
タメで呼んでいいですか?
>>34 レミリアありがとう!!!!!レミリアの小説、とーーーーーっても上手くて、あこがれる!
これからも、お互いがんばろう!
>>32
夕陽ちゃんは、岸原くんに冷たい目を向けて、私とこばとにお礼を言う。
「ありがとうございます、ストーカーの犯人が分かって、良かったです」
と、児童会室のドアを開けて、出て行く。
岸原くんがフラフラーと、児童会室のドアに向かう。
夕陽ちゃんは、岸原くんの鼻の先で、ピシャリとドアを閉めた。
岸原くん、崩れ落ちる。
私とこばとは、目を合わせて、チョンチョンと岸原くんをつつく。
岸原くんは、起き上がらない。
死んだように、くずおれている。
「岸原くん〜、カムバーック!」
耳元で怒鳴りつけても、起きない。
児童会室は、寝る所じゃないんですけど。
ムクリと、岸原くんは起き上がる。
その目は、もともと淀んでいたけれど、今は死んだ魚のような目。
ようは、生気がない。
「岸原くん、だいじょうぶ?」
「・・・・・・・・・・・あぁん?」
そして次の瞬間、岸原くんの死んだ魚のような目は、ギラギラとなる。
「てめぇのせいで、夕陽に嫌われたじゃねぇか!」
ちょっと、八つ当たり!?
「って言うか、ストーカーまがいの行為をしていた岸原くんが悪いんでしょ!?」
それを言うと、流石に岸原くんはハッとしたようだった。
「なぁ・・・俺、相談していいか?」
私とこばとはうなずいて、岸原くんを机に座らせる。
岸原くんは、疲れたように、
「俺、どうやったら夕陽と仲直りできるんだ?」
はい。
作ってください!
タメオーケーですよ〜。
初のお悩み相談。
楽しみっ!
>>37 ありがとう!!!!!じゃあ、後でスレ作るね!スレタイ、『私とまいのコラボ小説!』でいいかな?
39:まい◆8Q:2017/07/28(金) 13:51いいよ!
40:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/28(金) 17:45 >>39 今、スレたてたよ!
>>36
あーあ。
本当に、嫌われちゃった岸原くんは、すがるような目で私とこばとを見る。
今更だけど、兄妹とても顔が似てるんだなぁ。
私は、思ったことを口にする。
「やっぱり、妥当なのは、夕陽ちゃんの好きな食べ物を作るとか!」
岸原くんは、顔をパアッと輝かせた。
でもすぐに、
「俺、料理作ったことないし・・・夕陽が食べてくれるかもわかんねぇよ」
顔を暗くした。
うーむ。
こばとが、
「正攻法は、素直に謝るだよね?素直に謝ったら?」
岸原くんはさらにドヨーンとして、
「夕陽は、一度キレたらひかない質なんだ」
私は、ない頭を振り絞る。
わかんないなぁ。
じゃあ、美矢子さんと喧嘩した事をシミュレーションをすれば・・・。
ダメだ。
私、美矢子さんと喧嘩した事ない。
どうすればいいんだろう・・・?
委員会、初仕事は、とても難しい!
7,デート問題、発生!
その日は、それぞれ考えてくるって事で解散。
家に帰っても、ぜんぜん思いつかない。
うーん・・・。
美矢子さんに聞くと。
「そうねぇ・・・普通に謝るのが妥当で、良いんだけど、それじゃあ男子のプライドを傷つけてしまうから、避けた方が良いわね」
美矢子さんのアドバイスに、私は少しひらめいた。
よぅし!
明日、こばとと相談しよう。
翌日
学校に着いてすぐ教室に直行。
走ってしまって、校長先生に叱られた気がしたけど、教室に着く。
宿題出して、児童会室に。
ガラッと、ドアが開いた。
「こばと〜・・?・・夕陽ちゃん!?」
ドアの外にいたのは、こばとではなく、夕陽ちゃん。
夕陽ちゃんの頬は、真っ赤。
「あの・・・。私、木下君と付き合ってて・・その・・今度、デートする事になって。ど、どんな服が良いかなって・・・」
ええぇぇええぇえ!?
デート!?
驚いていたら、階段からヒョイッと岸原くん。
偶然聞いてたらしく、その顔は真っ青。
真っ赤な夕陽ちゃんとは正反対。
夕陽ちゃん、マジかわ!
43:にゃん:2017/07/31(月) 13:42面白いですね。いいなあ、文章上手で。
44:薫:2017/07/31(月) 14:35 はじめまして。
薫(かおる)です!
小説、読ませていただきました!
私は児童書作家を目指しているのですが、とても上手くて憧れます!
なにかコツとか、心がけている事とかあるのですか?
続き、楽しみにしています‼
>>42 ありがとう!!!!!コラボの件、どうするか、創作板で相談しよう。
>>43ありがとうございます!
>>44ありがとうございます!コツって言うか、自分が読んでみておもしろい!って思うように、書いてます!
リリカ、うまっ!
47:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/01(火) 14:13 まい、ありがとう!!!!!
明スイの10巻、楽しみ(≧∇≦)bワクワク
岸原くん、倒れ込む。
夕陽ちゃんは素知らぬ顔で(信じられない)、
「今日、昨日の委員の人と、ウチにきてくれませんか?」
私は、ニコッと笑って、
「うん、いいよっ」
夕陽ちゃんはホッとしたように、笑顔を浮かべた。
夕陽ちゃん・・・可愛いなぁ。
岸原くんが、シスコンになるのも分からなくもない。
「じゃあ、今日の放課後、此処で待ってます」
安心したように、夕陽ちゃんは児童会室を出て行った。
「ふぅー、これで終わり・・・」
「終わりじゃねぇよ!」
うわっ、岸原くん。
そんなに睨みつけなくても、良いんじゃないの?
「夕陽との仲直りの依頼、撤回!夕陽と木下のデートを失敗させるんだよ!・・もちろん、手伝うよなぁ?」
怖い怖い怖い・・・。
岸原くんの目は、マジ。
さすが、不良。
こういう所は、不良って得だよね?
ヘンな所に感心する。
岸原くんが、拳を上に向かって振り上げる。
「デート失敗作戦、決行だ!」
8,デート失敗作戦??
一人盛り上がる岸原くんに私は、聞く。
「私、夕陽ちゃんから相談されたの。あと言うけど、お悩み相談委員会!は、相談した人の味方!ごめん、デート失敗作戦は一人で決行してね?」
ギラリと岸原くんが睨む。
フン、そんなんで負けないから!
「おはよう、七瀬」
「あっ、こばと〜!」
良かった、こばとが来てくれた。
「ねぇ、こばと。岸原くんが・・・その前に、夕陽ちゃんが相談に来たんだけど・・・」
事のあらましを伝えると。
こばとは岸原くんをチラリと見て、
「私も七瀬の言うとおりよ。と言うか、岸原くんって意気地なしなのね。呆れたわ」
ちょっ、ちょっ!
岸原くんを挑発する言い方、しないでよ!
案の定、岸原くんは怒ったように机をガン、と叩く。
「てんめぇ、俺をナメてんのかよ!」
こばとは澄ましたように、
「えぇ、ナメてるわよ。妹に謝れない、シスコンをね」
岸原くんはガラッ!とドアを開けて、出て行った。
「こばと、あんな事言っていいの?」
「良いのよ。ああしなきゃ、アイツは仲直りしないでしょ?」
まぁ、確かにね。
こばとは真面目な顔になって、
「それよりどーすんの!私たち、デートした事無いのよ!相談も何も、できないでしょ!?」
ああっ、そうだった!
あっ、でもいい考えが浮かんだ!
「私の友達に、陽香ちゃんって子がいるんだ。陽香ちゃんは、『Ju-ji』って雑誌買ってるはずだから、それ借りて夕陽ちゃんにアドバイスすれば良いんじゃないっ?」
「あ、それも良いわね。で、陽香ちゃんに連絡取れるの?」
もちろんじゃないですかぁ!
こばとにむかって、余裕の笑み。
私の友人ネットワーク、めっちゃ広いんだからね。
こばとが聞く。
「連絡取って、借りるの今日中にできるの?」
できるんだなぁ、それが。
だって陽香ちゃん家は、ウチの近所。
夕陽ちゃんと一緒に、陽香ちゃん家に行けば良いんだよね!
なんだか、夕陽ちゃんのお悩み解決しそうっ!
9,ニガテな教科
こばとときめ細かく決めた後、朝の会を教えるチャイムが鳴った。
「じゃーね、こばと!」
「放課後ね」
こばとと別れ、6ー3に入る。
瞬間、心海が私に飛びつく。
「七瀬!ウチらのクラスに、転校生が来るって!」
ええっ!?
転校生!?
6年間、転校生が私のクラスに来たことなんて、なかったからもう楽しみ!
見れば、黒板に転校生の名前が書いてあった。
『深瀬 里穂』
里穂って、可愛い名前だなぁ。
深瀬さんも、一週間後、私と友達になってるのかな?
国木田先生が、パンパンと手をたたいて、みんなに言う。
「1限ですけど、算数教室が他のクラスが使うってなってたので、1限は社会になりました。算数は、5限になります」
ええ〜!?
私、算数は好きな方なのに。
社会なんて、ニガテ中のニガテ!
鎌倉幕府とか、室町幕府とかよく分かんないし!
「今日は、室町時代の文化について、学びます」
室町時代が一番、イヤだよ!
しかも、文化!
嫌々ながら、ノートと教科書、資料集を開けた。
10,オシャレって
6限も終わり、終わりの会。
はやく、陽香ちゃんから借りてこないと!
でもこんな時に限って、男子たちがふざけたり、先生の話が長かったり。
ええい!
はやく終われっ!
私の祈りが通じたのか、先生は話を終わらせた。
「さようなら!」
当番のかけ声と共に、私たちは礼をする。
急いで教室を飛び出して、児童会室へ。
「遅かったね、七瀬」
こばとと、夕陽ちゃんはもう来ていた。
「ごめん、ごめん!それより、夕陽ちゃん。夕陽ちゃん家に行く前に、私の友達の家に寄っていい?夕陽ちゃんのお悩みに使えると思うから」
夕陽ちゃんはうなずいて、
「いいですよ!」
ニコッと笑った。
ホント、あの岸原くんの妹なの!?
態度悪くないし、優しいし、可愛いし。
そりゃ、モテるよね!
ワイワイと、陽香ちゃん家に向かう。
ピーンポーン
「はぁい?」
ガチャッと玄関のドアが開いて、陽香ちゃんの顔がのぞく。
「七瀬ちゃん。どうしたの?」
「あの、陽香ちゃん。『Ju-ji』貸してくれる?」
陽香ちゃんは、不思議そうな顔で、聞く。
「良いけど・・・何月号の?」
何月号って、何月号だろう?
「えっと・・・デート服について書かれてるヤツで」
陽香ちゃんは、
「分かったよ〜」
と言って、玄関のドアの向こうに消える。
しばらくして。
「ほい、コレでいい?」
陽香ちゃんが、『Ju-ji』を渡してくれた。
表紙には、『絶対成功する!デート服攻略法』と書かれていて、可愛いモデルがポーズをとっている。
「ありがとう!」
陽香ちゃんに礼を言って、陽香ちゃんの家を出る。
ムフフ!
コレで夕陽ちゃんのデートは、助かるよね!
夕陽ちゃんの家は、純和風で古風な家。
歴史がありそうで、綺麗な家だなぁ。
「あ、どうぞ。上がってください」
夕陽ちゃんが玄関に靴を揃えて並べる。
すごい、岸原くんとやっぱり違う。
そもそも、なんで岸原くんはグレたんだろ?
「ウチ、お祖母ちゃんが作法に厳しくて。私も小さい頃から、花道やお茶、能を習っています」
ええっ!?
すごい!
花道やお茶、能って室町文化だよね?
廊下を歩いていても、能面が並べられていた。
般若もあるし、小面も!
居間に入って、机に『Ju-ji』を広げる。
「木下くんは、どういう系のコーデが好きなのか、分かる?」
こばとが単刀直入に聞く。
確かに、だよね。
可愛い系のコーデ(ピンクとかスカート系)か、スポーティなコーデが好きなのか。
夕陽ちゃんは、顔を真っ赤にして。
「わ、私・・・そんな、可愛い服、似合わないよ・・・」
否定するように、『Ju-ji』を閉じる。
ええっ・・。
夕陽ちゃん可愛いし、似合うと思うのに。
こばとが提案する。
「じゃあさ、こんなサロペットとかは?スポーティ&可愛いし・・・」
夕陽ちゃんは、ウンとうなずく。
「これなら、着れそう・・・でも、私、服に着られてないか心配なの」
これは私が自信もって、言う。
「夕陽ちゃんなら似合うよ!心配しなくていい!私が誓うから!」
そう言ったら、夕陽ちゃんはホッとしたように微笑んだ。
それから、思い付いたように、
「玉井さんも、高橋さんもデートのとき、来て、くれませんか?」
ええっ。
でも行く相手が・・・・。
「私、竜也と行くよ」
こばとは、幼なじみの竜也くんに決めたらしい。
うーむ、でも私は・・・。
夕陽ちゃんがひらめいたように、瞳をキラキラさせて、
「堺田くんとか、どうですか?」
ええっ!?
なぜに堺田。
夕陽ちゃんはこともなげに、
「5年の中では、ウワサなんですよ。堺田くんと玉井さんがラブラブだって」
ええっ!?
驚き。
まさか、堺田とウワサになってたなんて。
こばとが呆れたように、
「6年の中でも、ウワサ中のウワサなのに。知らなかったの?」
6年の中でも!?
ていうか、どんだけみんな人のゴシップが好きすぎなの!?
衝撃の事実発覚!
11,女子の中の女子とは
しばらく、5、6年のリア充たちのゴシップについてしゃべっていた。
それよりそれより・・・!
「ねえ、こばと。夕陽ちゃん。女子の中の女子って、誰だと思う?」
こばとは、
「滝下空だと思う。女子力あるけど、ぶりっ子じゃないし」
と、即答。
確かに、空の悪口は聞かない。
言ってるとしても、その人は空に嫉妬してるだけでしょ。
一方の夕陽ちゃんは。
「宮野苺花ちゃん。女子力あって、誰にでも平等だから」
苺花ちゃんね!
一度、掃除場一緒になったことあるから、覚えてる。
明るくて、思い遣りがあるよね。
やっぱり基準は、女子力だよね。
私には、ないけど。
「夕陽ちゃん、デートの日時と、場所は?」
「今週の日曜日の10時からで、セシリアパークです」
セシリアパークと言うのは、最近できた最新のテーマパーク。
大きな観覧車と、ジェットコースターが目玉なんだよね。
ちなみに、私は行ったことない。
「セシリアパークは、デート場所としても有名よね」
こばとが羨ましそうに、言う。
もしかしなくても!
「こばと、竜也くんと行きたいの?」
こばとは真っ赤になって、
「そ、そんなワケないわよ!」
かっわいい!
そこまで、照れなくても良いんじゃない?
「夕陽ちゃん、デート頑張ってね♪」
夕陽ちゃんも真っ赤になった。
こばとと夕陽ちゃん、いじったら楽しいし、素直に頑張ってほしいもん。
ま、私たちもデートするって事なんだけどね!
堺田になんて言おう。
そこでもし、
『ハァ、班長なんかと行きたくねぇし。バカ班長』
って言われたら。
うん、ぶん殴ってやろう。
面白くなってるね!
夕陽ちゃん可愛い!デートがんばれ!
こばとちゃんにデート(?)したいと思う人がいるなんて、ちょっと意外かも!
でも七瀬ちゃんも、わたしの解フル☆のトウナとは違ったポジティブで、ぜひ友達になりたいタイプ‼
それと、わたしのこと、ぜひ薫って呼んでくれる?
あと、リリカさんのこと、なんて呼べばいい?
って関係ないことはなしちゃったね。
では!
>>56 ありがとう〜!リリカでいいよ!
解フル☆楽しみにしてるね(≧▽≦)
12,いいのっ!?
夕陽ちゃんとこばとと、宿題したりであっという間に時は過ぎた。
「そろそろ、帰るね。美矢子さん、心配してるかもだから」
「じゃあねー!」
夕陽ちゃんに見送られて、私は家に帰った。
美矢子さんに怒られる・・・。
それより、心配なのは・・。
美矢子さんに心配をかけた事だ。
ガチャッ
玄関のドアを開けて、
「ただい・・・」
ただいま、と言おうとして、美矢子さんに抱き締められた。
「良かった・・・七瀬。無事で・・・それよりも、どこに行ってたの!?」
最後は、怒ったような言い方。
でも、美矢子さんの声は鼻声だ。
「ごめんなさい・・・同級生の家・・」
美矢子さんはやっぱり、怒ったように、
「今度からは、何があってもちゃんと言ってから、遊びに行ってよ?分かった?」
私は、コクンとうなずいた。
私も初めてだった。
美矢子さんに何も言わないで、友達の家に行ったなんて。
もう絶対、美矢子さんに黙って遊ばない!
そう決意して、リビングに入った。
美矢子さんは、夕食までの間、一言もしゃべらなかった。
「七瀬、夕食よ」
「はーい!」
夕食は、ハンバーグ。
美味しいけど・・・やっぱり、謝らないとね。
「あの・・・今日はごめんなさい」
美矢子さんはやっとフンワリ笑って、
「良いわよ。今度から、気をつけてね」
仲直り達成!
あー、明日は堺田にデートの件について、聞かなきゃだよね。
ちょっとだけ、ドキドキ。
美矢子さん、いい方だ。(涙)
ううう〜。
>>60 まい、ありがとう!
ドキドキしながら、翌日。
授業もあんまり、耳に入らない。
「玉井さん、そこ読んで」
そのため、国木田先生に当てられて、
「は、はいっ!すいません!」
って言ってしまい、みんなに笑われる結果に。
「問題5の所、読んで」
国木田先生がフォローしてくれた。
私は、ホッとして、
「あ、はい。えっと・・・」
ちゃんと読むことができた。
給食はオムレツ。
ふわっふわで、とってもおいしかった。
「今日は、委員会なので、昼休みはありません」
放送がなって、みんながブーイング。
私的には、ドキリとした。
だって、お悩み相談委員会、委員は私とこばとだけ何だよ!?
私が苦悩してると、桜庭穂乃華ちゃんが、
「昼休み、ウチらと遊ばない?」
と誘ってくれた。
私はもちろん、
「えっ、いいの!じゃあ、遊ぼう!」
遊ぶ友達は、穂乃華ちゃん、未結ちゃん、梨華ちゃん、咲良ちゃん。
「そうだ、私の友達、誘っていい?」
穂乃華ちゃんたちはうなずく。
「多い方がいいもん!」
ということで、私はこばとと夕陽ちゃんを誘ったら。
「じゃあ、よろしくお願いします・・」
夕陽ちゃんはちょっと戸惑いながら、微笑む。
一方のこばとは。
「・・・・・・・・よろしく・・」
でも、その頬は赤く染まっていた。
私はニヤリと笑って、こばとに囁く。
「こういうの、初めてなんでしょ?」
こばとの顔が、ボッと耳まで赤くなる。
「七瀬・・!!まあ、確かに・・・こういうの、初めてだし」
おっ!
認めた。
穂乃華ちゃんがニコッと笑った。
「校内鬼ゴ、しよーよ!」
校内鬼ゴと言うのは、校内鬼ゴッコの略。
そのままの意味で、学校内での鬼ゴッコ。
咲良ちゃんが、
「じゃあ、あたしが鬼でいい?」
咲良ちゃんが鬼ね!
オーケー!
「じゃ、スタート!いーち・・・にー・・」
咲良ちゃんの声を聞きながら、私は早歩きし始める。
どこに逃げようかな〜??
図書館?
それとも、体育館?
よーし、決めたっ!
どこどこ〜?
咲良ちゃんと探しちゃうよ〜!
>>63 ありがとう!七瀬が隠れた所は・・・
私が隠れた場所は、理科室の机の陰。
フフフ・・・此処なら、わからないよね!
と・・・
「七瀬ちゃーん、どぉこかなぁ?穂乃華たちは捕まったよ?大人しく出てきてよ?」
嘘、もう咲良ちゃん!?
はやっ!!
「七瀬ちゃーん・・」
もう近い!
バレちゃう!!
咲良ちゃんの影が、机の下に落ちた。
七瀬ちゃん、隠れてーーっ!
66:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/05(土) 21:20 >>65 ありがとう!さて、七瀬は・・・
キーンコーンカーンコーン
掃除の時間の、チャイムが鳴った。
ふと机の近くにいた、咲良ちゃんを見ると。
咲良ちゃんは残念そうな顔で、
「あーあ。七瀬ちゃん、すごいね!」
と、ほめて?くれた。
うん、私、かくれんぼや鬼ゴを得意だと、今度から豪語しよっと!
「じゃーね!また、教室ね!」
あっ、掃除じゃん!
班長カード取ってこないと!
急いで1F体に行くと。
みんな、マジメに掃除していた。
えっ、びっくり!
でもみんなの視線の先を見て、納得。
だって鬼のような顔をした、河野が仁王立ちしてたもの。
ありゃ、マジメにしなきゃダメだよね。
河野がチラッと、コッチを見て、
「班長カード、取って置いたからな」
と、鉄棒の場所を指す。
確かに、鉄棒に班長カードが掛けられていた。
「河野サンキュ!」
河野は、プイッと顔をそらした。
あ、そんな事より!
私は、意外とマジメに掃除してる、堺田に声をかける。
「堺田、今度の日曜日、セシリアパーク来れる?日時は、後で教えるから」
あぁあ、どうか断らないで!
断られたら、どうしよう?
堺田は、
「・・・別に、行けるけど」
わゎゎわぁ!
嬉しい!
「堺田ありがとう!ほんっとうに、ありがとう!ガチで感謝!」
堺田は、照れくさそうに、そっぽを向く。
そこぐらい、素直になってよね!
すると、斑鳩汐里ちゃんが、
「良かったね、堺田!遂に春が来たね!」
と、祝った。
別に付き合ってるワケじゃないけど、素直に嬉しいよね。
「じゃあ、日曜日、セシリアパークね!」
と、私は拳を突き上げた。
途端に、堺田がぼやく。
「やっぱり、バカ班長だ・・」
でも、どこか嬉しそうだった。
おおっ!
七瀬ちゃんよかったね‼
続き、楽しみ(*^▽^)/★*☆♪
>>67 薫ありがとうっ!解フル☆楽しみ〜!(^^)!
13,デートレッスン
掃除も終わり、教室に帰る前に。
私は、6ー1に行って、こばとを呼ぶ。
「何、七瀬。どうかした?」
「えっとね・・・デートの時って、何すれば良いんだろう?」
こばとは心底呆れたように、
「七瀬って・・・物知らずにもほどがあると思うわ。デートって言ったら、観覧車とか乗ったり、クレープ一緒に食べたりとか。そういう事をするのよ」
と、丁寧に教えてくれた。
ふむふむ。
観覧車とクレープねぇ・・・。
私はふと気になって、
「竜也くんは誘えたの?」
聞いたら、こばとはグッジョブと親指を立てる。
良かった。
あっ、そういや堺田に時間、教えてなかった。
まだ授業前だし、サッと行っとこ。
こばとと別れて、5年の教室へ。
堺田を呼んで、
「時間は、10時ね!セシリアパークのチケット売場に集合!」
と、伝えた。
教室に急いで戻りながら、そういや、私のデート服決めてなかった!と気付く。
まあいっか!
家にある服で、組み合わせよっと!
七瀬ちゃんすごい!
かくれんぼ、私苦手…。
コラボの方もよろしく!
>>69 ありがとう!コラボの方、更新したよ!
14,デートの先輩
授業も耳に入らず、気づけば放課後。
こばとが教室に来て、
「今日、ウチに来ない?文乃姉ちゃんが教えてくれるかもだし!」
地獄に仏とは、この事!
私はもちろん、
「行きたい!あ、でも。美矢子さんに先言ってから、行くよ」
「私もついてくよ」
こばとと一緒に、最初に私の家へ。
美矢子さんに聞くと。
「ええ、良いわよ。5時までには帰ってきてね」
良かった。
こばとと再び、こばとのウチへ。
「おじゃましまーす」
「どうぞー!」
こばととは違う、元気な声がしたと思ったら。
ヒョコッとリビングの所から、こばとのお姉さんが顔を出す。
私、まい。
名前変えてみぃにしたよ!
続きが楽しみ!
リレー、私も更新したよ!
次はリリカ。
初めまして‼
スレ主さんの小説見てます^^
小説の書き方上手で憧れます>v<
>>72 みぃ、ありがとう!コラボも更新しま〜す!
>>73 叶さん、ありがとうございます!憧れなんて・・・嬉しいです!
文乃さんが、驚いたように、
「ウソッ!?こばとが、友達ウチに連れてきた!?」
叫んだ。
こばとが顔を赤くして、
「姉ちゃんうるさいっ!もうっ!」
へぇー、こばとも友達連れてきたの、初めてなんだ!
親近感がわく。
文乃さんは、ニコッと笑う。
「なんか用事があったんでしょ?何々?」
こばとはハッとしたように、
「姉ちゃんに聞きたいのは、デートの事だよ!」
文乃さんは深い笑みを浮かべて、
「さっ、上がって。まずは・・・2人の好きな人の事からかな?」
す、好きな人!?
おおっ、文乃さん出てきた‼
イイ人っぽいし、続き楽しみ!
>>75 薫ありがとう〜(´V`)♪うん、文乃は結構いい人だよ〜!
文乃さんは、フフフと笑った。
でも目が据わってる。
言わなかったら、拷問されるって、感じの。
怖い!
「じゃあまず、七瀬ちゃんから聞くよ。好きな人は、年下?年上?同級生?」
うわーーーっ!
単刀直入!
でも私、堺田とデートするってなってるから、年上、だよね?
「えっと・・・年下です」
文乃さんの目がキラリと光った。
「名前は?」
こんなに緊張するのって、国木田先生が怒るときとかだけだと思ってたのに。
文乃さんがマジになると、ヤバい。
「堺田・・・です」
文乃さんが真面目な顔になって、メモ帳に書き出す。
えっ・・・コレ、授業じゃないよね?
こばとがソッと囁く。
「文乃姉ちゃん、こーいうとき、結構マジだからね。ヘンな事言ったら、半殺しの目にあうからね?」
ゾゾーッ!
半殺し・・・・。
文乃さんの地獄のような、質問(尋問)が再開した・・・。
地獄から解放されたのは、5時近くになってから。
「七瀬ちゃんに合う、コーデ記しといたから、これ来たらデート成功するからね!」
文乃さんから応援してもらい、家に帰る。
帰ってすぐ、自分の部屋へGo!
と、美矢子さんが、
「七瀬、ちょっと来て。今日、七瀬の服買いに行ってたの。これ、どうかしら?」
うれしい!
もしかしたら、文乃さんが言ってたコーデアイテムもあるかも!
美矢子さんは、紙袋から、スカジャンと黒と白のチェックのスカートを取り出した。
うん!
これ、文乃さんが言ってたコーデだ!
「美矢子さん、ありがとう!今度の日曜、着てもいい?」
美矢子さんは、にっこり笑って、
「ええ、良いわよ。じゃ、今から洗濯しなきゃ」
と、服を取って、廊下に行った。
よし、デート服問題、解決!
15,Let's datetime!
あっという間に日曜日!
ドキドキ&怖い!
て、夕陽ちゃんのデート成功を一番に考えないと!
午前10時。
セシリアパークのチケット売場前。
「あっ、七瀬さん」
「夕陽ちゃん!」
夕陽ちゃんがパタパタと、駆け寄ってきた。
夕陽ちゃんはレモンイエローのTシャツに、サロペット。
可愛いっ!
夕陽ちゃんは恥じらいながら、
「ど、どう、ですか?へ、ヘンじゃない、ですか?」
首を傾げた。
うん、絶対木下くんはおちるね!
おお〜!
七瀬ちゃん頑張ってるね〜。
文乃さん、ある一種の才能か!?
>>80 ありがとう!文乃の才能は、計り知れない…!
82:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/10(木) 12:46 16,悪意
夕陽ちゃんとワキャワキャしてると。
「よっ、班長」
堺田が来た。
あとは、木下くんとこばとと、竜也くん待ちだね!
と・・・。
「堺田先輩って、班長がタイプだったんですか?私が先輩だったら、幻滅ですけど」
可愛らしい高い声が、混ざった。
どこどこ?
キョロキョロしてると、その声は呆れたように、
「ここですけどっ!」
あっ、そこかぁ。
振り向くと、ツインテールをゆるんっと結んだ、4年生くらいの子がいた。
なぁんだ。
掃除場の、薄井明日菜ちゃんじゃん。
薄井明日菜ちゃんは、掃除場でもわりと真面目な方なんだけど、影が薄いんだよね。
しかも、私が話しかけても、ほぼ無視するのに。
明日菜ちゃんは、笑顔を消して、
「私、絶対、班長の事、許しませんから!」
えっ!
私、なんか恨まれる事、したっけ?
「班長は絶対、お悩み相談になんか乗れませんよ!・・・お悩み相談委員会なんか辞めてください」
最後の方は、なんだか泣いてるみたいだった。
明日菜ちゃんは、私をキッと睨んで、
「班長がお悩み相談委員会辞めるように、私がしておきますから。せめて、それに引っかからないでくださいね」
タッと走っていった。
なんで明日菜ちゃんは、私を嫌ってるんだろう?
思いっきり、悪意をぶつけられた気がする。
私が1人悶々としていると。
「ごめん、七瀬!コイツが遅れて!」
こばとと、竜也くんが来た。
こばとは竜也くんを睨んでから、私に笑いかける。
「じゃあ、行こーよ」
・・・うん。
明日菜ちゃんの事が気にかかるけど、今はデートを楽しもう。
17,クレープ
こばとたちと合流し、チケットを買った。
夕陽ちゃんがニコニコして、木下くんの腕をとる。
案外、夕陽ちゃんって肉食系・・・?
こばとも嬉しそうに、
「じゃあこっから、それぞれで行動ね!一応デート終了時刻は、12:00だから、集合は、ジェットコースター前ね!」
と、決めた。
よし!
いよいよ、デート開始だ!
早速!
私は堺田を引っ張って、クレープの屋台へ。
美味しそう〜〜〜!
屋台のお姉さんが、キラッキラの笑顔で、
「今季限定の、マンゴー&アイスクレープ、食べませんか?」
と、メニューを指す。
でもチョコバナナクレープもはずせないな〜!
「どうする、班長?」
「堺田は何にするの?」
堺田はメニューを指して、チョコバナナクレープを受け取る。
もちろん、お金を渡してね。
チョコバナナクレープ、美味しそう〜〜!
どうしよう!
よし、決めた!
「マンゴー&アイスクレープくださいっ!」
お姉さんが微笑んで、
「350円です!」
私は500円渡して、お釣りをもらう。
お釣りを財布に入れて、マンゴー&アイスクレープを受け取る。
ちょーー美味しそう!
七瀬ちゃんデート頑張って!
堺田くんもこれからどうするんだろう‼
>>85 薫、ありがとう!
食べてみると。
うわぁー!
マンゴーの優しい味と、アイスのひんやり感が、たまらなくおいしい!
コレ、限定じゃなくても良いのになぁ・・。
「ねぇね、堺田!次、どこ行く?」
観覧車は、やっぱり最後だよね!
堺田は、ジェットコースターを指さした。
「乗ろうぜ、班長!」
ええっ!
私、こーいうの乗ったことないしなぁ・・・。
堺田が強引に、私をジェットコースターに引きずっていく。
係の人が、ニコッと笑う。
そして、2人がけの席へ案内してくれた。
ううう・・・ヘンなところで緊張する!
グイーンって音がして、ゆっくりと坂を上がり始めた。
このあと、どうなるのっ?
最初ゆっくりだったけど、だんだんスピードが出てきて加速してきた。
と、一気にすべりおりる!
「ギャーーーーーー!」
たのしいっ!
グルンと回ったり、また坂からすべりおちたり。
終わったときには、私はテンションマックス!
堺田は、真っ青になってて、吐きそうなのかな?口を押さえてる。
「堺田、ジェットコースター楽しかったね!」
堺田は、僅かにコクンとうなずいた。
18,観覧車
堺田がトイレに行った間に、私は近くの時計をみる。
時刻は、11:45。
あと15分くらいで、デート終了時刻だ。
やっぱり締めは、観覧車だよねー!
うわっ。
でも行列できてるし!
しかも、行列の中に見知った顔が。
「あっれー?岸原くん!?」
岸原くんが、私を見て驚いたように慌てる。
「おい、これ夕陽に言うな!」
「なんで来たの!?」
岸原くんは、照れくさそうに、言った。
「夕陽がデートって言ってて、気になったから来たんだよ」
「へぇー、ようはシスコンだから、来たんだよね」
やっぱり夕陽ちゃんに言っとかないと、このシスコンは何するか分かんない。
なんせ、こないだまでストーカーしてたもんね!
「班長!次、何乗る?」
良かった、堺田が戻ってきた。
行列が長いから、並びながら、堺田を他愛もないことで話していると。
「おお〜〜お二人さん♪早速、観覧車ですかぁ♡」
と、思いっきり冷やかしの声がした。
見なくても分かる。
こばとだ。
クルッと振り向くと、こばとが竜也くんと腕を組みながら、笑っていた。
私は思わず詰め寄る。
「ねえこばと。私らが勝手にデートするんじゃないよ?夕陽ちゃんのデートを成功させるんだよ?そこらへん、分かってるよね」
こばとは手をひらひらと、
「分かってるってば!さっき、チラッと2人見てきたら、イイ感じだったから、成功じゃない?」
ふぅん。
良かった!
私はこばとに聞く。
「こばとも、観覧車乗るの?」
こばとは急に真面目な顔になって、
「もちろん。だって此処の観覧車、好きな人と一緒に乗ったら両想いになるって、ジンクスあるんだから!」
と、まくしたてた。
私は、仕返しとばかりに、ニヤリと笑った。
「へぇ〜。こばとは、竜也くんが好きなんだねぇ」
「な、何よ。悪い?」
急にツンデレになった。
でも、私が見る限り、竜也くんもこばとが好きだと思うんだけどなー。
こばと達も私たちの後ろに並んだから、わきゃわきゃ話していた。
もっぱら、互いの冷やかしだけど。
「次のお客さまー」
あっという間に、私たちの番。
観覧車は窓の部分が広かった。
しかも、4人がけ。
私はニヨニヨして、こばとに、
「ごめんねぇ」
こばとは、思いっきり私を睨んだ。
19,イイ雰囲気
こばとと私がワーワーギャーギャー言っているのに対し、竜也くんは赤くなって俯いた。
堺田も笑いを堪えてるように、どこかを見ていた。
こばとがヒソリと、
「ちょっとさぁ、私たちイイ雰囲気だったのに!七瀬のせいで、めちゃくちゃじゃん!」
はぁー!?
私のせい!?
「なぁ、こばと・・・」
きゃーー!
これって、もしかしなくっても・・・♡
こばとも思いたる節があるらしく、頬を赤く染めた。
初々しいねえ・・・・。
でも竜也くんは、何も言わない。
照れくさいのか、窓の外を見てる。
惜しい!
とっても惜しい!
フイッと、竜也くんは踏ん切りがついたのか、
「俺は・・・その・・こばとが・・・」
こばとも赤くなりながら、あえて何も言わない。
こばとも女子だよねぇ。
「俺、こばとが好きだっ!」
おおっ!
こばとは、ボソボソと言い掛けた。
そこで私が乱入!
「大声で言った方がいいよっ☆」
こばとの目に、暗い殺意が沸く。
わぁー、こわーいっ☆
でもやっぱり、赤くなってから、言った。
「私も・・・竜也が・・・」
あれっ、もうすぐで地上に着くよ!
そして、係の人が戸を開けた時に、
「好きっ!」
こばとが叫んだ。
係の人は、ドキッとしたような顔になった。
そりゃそうだよね!
でもこばとは、男気(?)もあると思う。
「だからっ・・・私と付き合って!」
おおー!
言い切った!
私はこばとに、囁く。
「良かったね、こばと☆」
こばとがフルフルと怒りで、肩を震わせる。
あれ、私また、なんかやっちゃった系?
こばとちゃん、やったね!
わたしも同じ小6だけど、付き合うなんて、そんなのないよお(泣)
ところで、リリカは何年生?
私も小6だよ!
私は付き合ったとかないけど、まわりでは付き合ってる人とかいるよー!
コメント、ありがとうっ(≧▽≦)!
20,まさかのっ!
こばと&竜也くんはラブになったけど、夕陽ちゃん&木下くんカップルは、イイ感じなのかな?
「ねえこばと・・・「七瀬さーん!!!」
夕陽ちゃんの声!?
しかも泣いてる!?
何があったの!?
後ろを振り向くと、夕陽ちゃんが泣きじゃくって歩いていた。
「あれ?木下くんは?」
「木下くん・・・は・・・」
更に、夕陽ちゃんは泣いた。
ホント、こういう時木下くんはどこに居るのよ!
「私・・・・別れよって・・・言われ、・・た・・・」
そう言って、夕陽ちゃんは顔を覆ってしゃがみ込んだ。
嘘!?
同い年⁉
嬉しい(σ≧▽≦)σ
でも同い年だからこそリリカはすごい!文才あるし‼
付き合ってる人……噂程度には聞くなあ。
でも、『付き合う』って名前を楽しんでるだけの人多数(笑)
みんな、誰が誰を好きかを知りたいんだよね(^_^;)
>>95 いやいや、文才は多分ないし・・・。
楽しんでる感、結構あるし(^^;)
で、みんなが冷やかすみたいな・・(^^;)
×>>95
○>>94
驚いた私は、夕陽ちゃんに聞く。
「えっ・・・じゃ、今、木下くんは?」
夕陽ちゃんは、目を真っ赤に腫らして、
「1人で、・・・帰って、ちゃった」
ハァ!?
嘘でしょ、木下くん!
岸原くんもやってきた。
「よぉ、夕陽・・」
夕陽ちゃんはうるうると、岸原くんを見上げた。
そして。
「お兄ちゃんっ!」
岸原くんに抱きついた。
驚いたのは、岸原くん。
「ど、どうしたんだよ。夕陽?」
私は、事の顛末を教えた。
岸原くんは怒りで顔を赤くして、
「何だよ!あの野郎!ぶっ殺してやる!!」
私もだよ!!!!
夕陽ちゃんをフるなんて、最悪な奴!
でも夕陽ちゃんは、私を止めた。
「良いです、七瀬さん。お兄ちゃんと仲直りできただけで、良いです」
夕陽ちゃん優しい!
これで、良いのかな。
21,お悩み解決報告書
何はともあれ、デートは成功?。
こばと&竜也くんカップルができたし、良かった。
今回の協力者
玉井七瀬
高橋こばと
高橋文乃
相談者
岸原流星
岸原夕陽
委員の反省点
・岸原流星と岸原夕陽の仲をこじらせてしまったこと。
・次回はこじらせない!(玉井)
・委員を増やす。(高橋)
[お悩み相談委員会、お悩み相談者ファイルより抜粋]
おおっ、無事成功!
よかったね‼
夕陽ちゃん、可愛かった〜
薫、ありがとうっ!
夕陽ちゃんは、レギュラーメンバーに入るかも?
あれ?
あっという間に、100レス!いっちゃう!
うれしい!
あとがき・・・?
ハイッ!
お悩み相談委員会!@finです!
でもまだ@・・・。
何はともあれ、がんばります!
(駄作者にコメントくれた方々、ありがとうございます!by七瀬)
次回も読んでくれたら、嬉しいです!
予告・・・?
お悩み相談委員会!Aは、新しい委員が入る!?
友達に、“飽き”は、あるの?
では!
>>100おめでとう!
102:リリカ@恋歌◆JA スキナノカナ:2017/08/14(月) 16:23ルナ、ありがとうっ!
103:薫◆uI:2017/08/14(月) 16:24 >>100
おめでとう‼
これからも応援するね!
夕陽ちゃんや堺田が…………なのかな?
頑張ってね!
なんかごめん、堺田くんだけ呼び捨てにしちゃった………(なんか作中でも呼び捨てだから、ね)
105:リリカ@恋歌◆JA スキナノカナ:2017/08/14(月) 16:27 お悩み相談委員会!A
登場人物
玉井七瀬
お悩み相談委員会!の委員長。
しっかり者とは程遠く、明るくポジティブ。
高橋こばと
お悩み相談委員会!の委員。
しっかり者。
幼なじみの竜也と付き合ってる。
七瀬の親友。
中野美波
今回、お悩み相談に来た。
6ー2。
藤原里緒菜
美波の元・親友。
飽きやすい。
6ー2。
>>104 いやいや、呼び捨てでいいよっ(*^^*)
107:リリカ@恋歌◆JA スキナノカナ:2017/08/14(月) 17:28 1,里穂
「◯□◇小から来ました、深瀬里穂です。よろしくお願いします」
やったぁー!
待ちに待った、深瀬里穂ちゃんが来た〜〜!
国木田先生が、私の席の隣を指す。
「席は、玉井さんの隣ね」
嬉しい!
里穂ちゃんは、ちょっと茶色っぽい髪をポニーテールにしてて、しかも目がぱっちり!
モデルみたい!
「玉井さん、よろしくお願いします」
「七瀬で良いよ〜〜!」
里穂ちゃんは、驚いたようだったけど、微笑んだ。
「私も、里穂で良いよ」
イェーイ!
里穂と仲良くなれたぁ!
と、私の斜め前の夢穂が振り向いて、
「里穂ちゃん、私もよろしくね!」
里穂は、嬉しそうに笑った。
ううむ、夢穂やるな・・・。
「因みに、夢穂って夢の穂って書くんだよ!」
私が言うと、夢穂(ミズホ)は朗らかに笑った。
「ソレ、私が言いたかったヤツー!」
夢穂も私も、里穂と友達になれて、とっても嬉しい!
でも、休み時間になるとみんな、里穂争奪戦を繰り広げた。
こばとにも、里穂を紹介してあげようかなっ!
少しでも、こばとの友達を増やさないと☆
2,委員希望者
3限前の、休み時間。
こばとのクラスに行くと。
こばとが、私に手招きする。
どうしたんだろう?
こばとの側には、恐らくこばとのクラスメートが居た。
でもやっぱり、私はこの子と、6年間一緒になった事がない。
こばとは、それを察して、
「私のクラスメートの、橋村珠希。委員希望者だよ」
ええっ!?
まさかの!
珠希ちゃんは、ちょっと顔を赤らめて、
「あの、お悩み相談委員会に入りたいんですが・・・」
「良いよ良いよ!」
私はもちろん、OK!
委員は多い方が、良いし、解決の糸口も見つけやすい。
何より、2人よりも考えが出るもん。
『3人寄れば文殊の知恵』とは、この事!
「珠希ちゃん、珠希って呼んでいい?」
「えっ・・・全然、いいです!」
珠希も、里穂みたいに可愛い!
とりあえず、まだ委員はいるけど、この3人で頑張りますか!
おお〜!
仲間が出来て良かったね、七瀬ちゃん
みぃ、ありがとうっ!
111:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/16(水) 19:48 3,偽物の友達
珠希が入ってくれて、超嬉しい!
そんな事を思いながら、4限。
理科は私の得意教科。
実験も好きだし、観察とかも得意だ!
4限も終わって。
トイレ、行こうっと。
トイレの個室に入ったとき。
「美波なんて〜、ちょっと仲良くすればすぐ調子にのって、マジウザだよねぇ!」
「ホントホント、里緒菜、天使すぎ〜」
「私だったら、マジ無理〜!」
えっ、と・・・。
これって、悪口だよね?
推測だけど、悪口言われてるのは、中野美波。
5年の時、同じクラスで仲良かったんだよね!
しかも、話し方で分かったけど、この人たち、藤原里緒菜の取り巻きじゃないっ?
藤原里緒菜と同じクラスになった事あるけど、私的に、里緒菜は好まない。
なんていうか・・・取り巻きに持ち上げられないと、無理って感じの。
「でもさぁ、仕方ないよね。里緒菜が、美波と仲良くしてって言ってるもんね」
「はむかって、ウチらがヤバい事になるのも、イヤだしね〜」
この人たち・・・・・。
美波の偽物の、友達だ。
見かけだけの。
美波ちゃんかわいそう。
お願い、七瀬ちゃん、美波ちゃんを救ってあげて!
縫おおおおお!
サンシャイン様わなぁと思いましたと言われたときの写真を撮るのは初めての方が良いんだよねって言われると思いますが画像解説が載っていますが画像解説します綱が切れているの無がおとめはありませんが炊き上げている苗字の方が良いのかと思ったらそういう意味ですかと初めての経験します砂氏によるので
>>112 みぃ、ありがとうっ!
>>113 ・・・・・?荒らしでしたら、お止めください。
4,思わぬ訪問者
トイレを出た後も、美波の悪口を言っていた人の事を、悶々と思い出す。
絶対あの調子だと、里緒菜は何か企んでる。
そう思った矢先だった。
「七瀬チャン、ちょっと来て」
えっ!
里緒菜はにっこりと、私に笑いかける。
そして言った。
「七瀬チャン、美波と仲良かったよね?でも、もう美波と仲良くしなくて良いよ。寧ろ、シカトしてほしいんだぁ」
嘘・・・!?
里緒菜は、美波をシカトするつもり!?
許せない。
私は少し気持ちを落ち着けて、聞いた。
「なんで?」
里緒菜は、ピクッと頬を動かして、笑った。
嫌な笑いだった。
「和子がねぇ、美波、私の悪口言ってるって言ってたもの。だから、シカトして当然よ」
アン、ッタねぇ!
私は怒鳴りつけようかと思った。
でも、ここで大騒ぎになったら、女子は全員里緒菜の見方にまわる。
私はため息を吐いてから、
「・・・分かった」
里緒菜は、満足そうにその場を去っていった。
里緒菜・・・。
『七瀬ちゃん、里緒菜ちゃんはいい子だよ』
美波はそう言ってた。
たとえ、美波が知ってる里緒菜がいい子でも、私は到底里緒菜を信じることはできない。
5,相談者
里緒菜のせいで、とても気分が悪い。
胸がムカムカして、里緒菜と話すことすら嫌悪感を抱いてしまう。
はぁ!
最悪。
私はソッとため息を吐いて、気持ちを切り替える。
それより、今日は相談者来るかな〜?
昼休み
児童会室に向かう。
行くがてらに、こばとの教室を覗くと。
こばとの姿はないから、児童会室行ったっぽい。
児童会室のドアを開けると。
「七瀬・・・!?」
「美波・・・!?」
児童会室のイスに座ってたのは、美波だったんだ。
こばとも、珠希も視線を私に向けて、ニコッと笑う。
「七瀬!待ってたよ〜〜」
こばとが言った途端、美波が私につかみかかる。
「七瀬!里緒菜ちゃんになにか言われたよね!?」
「う、ん」
美波は勢いを失って、弱々しく言った。
「里緒菜ちゃんの言う事に、はむかわなくて良いよ・・・・」
「なんで!?私、美波の事・・・」
私の言葉を遮って、美波は、
「お願い。そしたら、相談言うから」
私は仕方なく、うなずいた。
ほんとは全然、納得してない。
美波は安心したらしく、切り出す。
「私・・・里緒菜ちゃんに嫌われてるみたいなの」
こばとと珠希は、目を見開く。
でも私は違う。
里緒菜がシカトしてって言うのは、もう嫌ったからだよね・・・。
6,友達なんか
美波によると、里緒菜は昔はよく笑う、明るく優しい子だったと言う。
けれど・・・。
「七瀬も覚えてるよね?えこひいき先生の事」
私だって、鮮明に覚えてる。
えこひいき先生と言うのは、鹿山真由先生の事で、鹿山先生は勉強のデキる、宿題を忘れない子だけをひいきしていて、私たちの中では悪い意味で有名だった。
「でね、里緒菜ちゃんが鹿山先生のクラスになったとき・・・」
事件は起こったんだ。
「鹿山先生がひいきしていた、奈津山さんって、子と、トラブルになったんだ。普通、先生とか、公平に解決するでしょ?なのに・・・」
今も、鹿山先生の事を考えると、ムカムカする。
「里緒菜ちゃんだけが悪いって、判断したの。里緒菜ちゃん、鹿山先生の事リスペクトしてたから、相当傷付いたらしくて・・・。それから、友達とか、鹿山先生の事、信頼しなくなったの。鹿山先生が提案するときことごとく、批判するようになったんだ」
その事件を聞いて、私は里緒菜に同情したけど。
里緒菜はすっかり変わって・・・。
「わざと、奈津山さんをいじめ始めたの」
悲劇は鹿山先生が判断したときから、始まってたんだ。
「そんな時に、里緒菜ちゃんが私に親友って、言ってくれたんだ」
美波はつらそうに、顔を歪めた。
こばとと珠希は、悲しそうな顔になった。
「私、その事件知らなかった」
うん。
こばとや珠希のクラスと、離れてたから知ってるのは、鹿山先生のクラスと交流のあった一部の人だけが、知ってるんだ。
「でも、里緒菜が美波をシカトするのは、違うと思う」
こばとがキッパリと言い切る。
私もそう思う・・・けど・・。
7,ケンカ
「七瀬。お悩み相談委員会は、第三者として見極めなきゃいけないんだよ。変に、里緒菜に同情たらダメ」
こばとの言う事は、正論だ。
でも、なにか違う気がする。
「私は、里緒菜の言い分も聞いてから、判断した方が良いと思う」
「七瀬!それ、変だよ!」
こばとが否定する。
途端に、私はカッチーンと頭にきた。
「なによ、こばと!私は、里緒菜も可哀想だから、里緒菜の事も考えてあげたら・・・」
フイッと、こばとは私に背を向ける。
ああ、最悪!
こばとが私の意見、聞いてくれないなんて!
珠希はオロオロと、私とこばとを見る。
「七瀬、頭冷やしたら分かると思うけど。今回は里緒菜が悪いの。鹿山先生の事とは、関係ないよ」
私の意見を聞いてくれない、こばとに私は何も言わない。
私は悪くないんだから。
意見を曲げる必要はない。
キーンコーンカーンコーン
沈黙した空間に、チャイムが鳴った。
8,璃子
「私、教室戻る」
こばとと珠希、美波に言って、私は静かな児童会室を出た。
否定されると、なんだか腹が立つ。
自分が間違ってるような気がするし。
だとしても、あんなに言わなくったって!
教室に戻ると、璃子が来た。
璃子は私の親友。
「どうしたの、七瀬。元気ないね?」
こばとと違って、私の事を気にかけてくれるくらい優しい。
「大丈夫。それより、席替え、楽しみだよっ!」
璃子はそれでも、心配そうに私を見る。
席替え、璃子の隣になりたい。
国木田先生が、言う。
「順番に、席の番号が書かれた紙を引いてください」
男子や、女子がいっせいに並ぶ。
私ももちろん並ぶ。
しばらく、委員会に出ない方が良いのかなぁ・・・。
そんな事を考えながら、紙を引く。
番号は・・・。
『24』
窓側の列の、一番後ろ!
めっちゃいい席じゃん!
隣は、誰!?
「では、移動してください」
言われなくとも!
私は机を持って、窓側の列の一番後ろに行く。
と・・・・。
「七瀬」
「璃子ぉぉおぉ〜!」
なんと、隣は璃子だった!
嬉しい!
「これから、よろしくね」
「もっちろん!」
席替えで璃子と隣!
神様ありがとぉぉおぉ!
9,仲直りの糸口
終わりの会も終わって、私は教室を出ようとすると。
「七瀬、帰ろー」
璃子が話しかけてきた。
うん!
そう答えると、璃子はニッコリ笑った。
廊下に出て、6ー1の前を通り過ぎる。
たまたま、こばとと目が合う。
こばとはすぐ目をそらす。
ガーン!
マンガだったら、背景にでかでかとガーン!って書かれてるくらいの衝撃!
こばと・・・・・。
なんだか泣いてしまいそう・・・。
「七瀬、大丈夫?」
璃子が心配そうに、私の顔をのぞき込む。
璃子に心配かけられない。
「大丈夫・・・」
こばとは、私の事嫌いになったのかな?
こんなのじゃ、仲直りできない。
お悩みも、解決できない。
最悪だよ・・・。
「ねえ璃子。ケンカしたときって、どっちから謝る?」
璃子は驚いたように、私の顔を見る。
そんなに驚く、事?
「私は、自分に非があると思うから、私から謝るよ。でも大抵、2人一緒に謝るけどね」
璃子も、ケンカした事あるんだね。
いや、あるよね。
私は安堵して、璃子と他愛ない話をし始めた。
と・・・。
「玉井さん」
誰かが、私を呼んだ。
振り向くと・・・。
10,姫小路さん
姫小路柚乃華が立っていた。
げっ・・・・!
絡まれたら、ヤバいって噂の!
姫小路柚乃華に絡まれた!
どうしよっ!
姫小路柚乃華は、ふふふと微笑んで、
「高橋さんとケンカ中なんでしょ。だったらもう、お悩み相談委員会なんか無理なんじゃない?」
ムッ!
姫小路柚乃華は微笑みを崩さず、
「私や薄井さんに、任せたら。玉井さんたちより、上手くできるわ」
お悩み相談委員会を、任せる・・・。
姫小路柚乃華はまた笑って、
「薄井さん───もとい、明日菜と私はタッグ組んでるの。そしてね、真白お姉さんのお悩み相談委員会を引き継ぐの。
真白お姉さんからも、認められてるんだからね」
明日菜ちゃんと!?
姫小路柚乃華は、軽蔑したように笑う。
「まぁ、真白お姉さんすら知らないわよね」
「知ってるよ」
姫小路柚乃華は、ピクッと頬を震わせて、言った。
「へぇー。本当?」
「前、私、薄井真白さんと同じ掃除場になった事あるもん。ソレに、私も真白さんに言われたもの」
『私のお悩み相談委員会を、継いで』ってね。
だから私は、真白さんの言ったとおりに、お悩み相談委員会を引き継いでいるんだ。
「ッ!あっ、そう!今日は取り敢えず、引き上げるけど、あなたと高橋さんがお悩み相談委員会を止めるように布石を打っておくからね」
宣戦布告!?
そんなの言われたら!
「私、負けないから!」
お悩み相談委員会は私が、継ぐんだから!
七瀬ちゃん、どうなるの⁉
あ、短編の方も読んだよ!
真白さん。。。なんか不思議な感じ!
薫+*Mio+*ありがとう!
真白さんはこれからもカギを握る人物として、登場するよ!
短編も読んでくれたんだ!
ありがとう!
姫小路柚乃華はまだ笑っている。
さも面白いコントでも、見ているかのように。
「玉井さん、高橋さんとケンカしてるのよね?うふふふっ・・・そんなので、真白お姉さんのお悩み相談委員会を継げるのかしらね。
やっぱり、私と明日菜に託した方が、良いと思うけど」
この人・・・!
悔しい・・・。
この人が言ってる事は、正論だ。
今のようにケンカしてたら、お悩み相談どころじゃない。
自分たちが悩んでるもの。
姫小路柚乃華は、不気味な笑みを浮かべて、
「じゃあね、玉井さん。私たちにお悩み相談委員会譲る話、考えてね」
クルッと後ろを向いて、去っていった。
そっか〜楽しみ!
あ、うつの大変だろうから薫でいいよ!
>>128 薫ありがとう!じゃあ、薫ね!
11,気楽な謝り方
私は、姫小路柚乃華の去っていった方向を見てから、璃子の方に向き直る。
なんと、璃子は固まっていた。
まぁ、分からなくもない。
姫小路柚乃華の勢いに圧されるもんね。
「七瀬、あの・・・姫小路さんと仲良いの?」
璃子は震えながら、聞く。
「そんなワケ、ないよっ!」
大体、姫小路柚乃華と仲良くなりたい女子なんて、ほとんどいないと思う。
いるとしても、取り入りたいだけでしょ。
璃子は目を丸くして、
「姫小路さん、噂の通りスゴいよね・・・」
うん、確かにヤバい意味でスゴい。
「姫小路さん、不良のお兄さんいるって、噂もあるけど・・・ホントかも」
絶対だよね、あんなドスの利いた言い方、不良を知らずに言えるワケ、ない。
うん、薫で!
七瀬ちゃん、こばとちゃんと仲直りできるといいね!
>>130 ありがとう!
璃子は声を潜めるようにして、
「姫小路さんに、なんか言われたら、私に言って。いつでも、七瀬の味方だから」
ありがとう、璃子。
璃子の言葉に、ホッとした。
でも頭から離れないのは、こばとの事!
どういう風に言えば・・・・。
家に帰り、美矢子さんに相談すると。
「ええっ、七瀬がケンカしたの!?・・・初めてじゃない?」
美矢子さん、驚きすぎだよー。
「アドバイスだけどね・・・こばとちゃんなんでしょ?ケンカした相手。だったら、」
美矢子さんは言葉をきって、微笑む。
「そんなに深く、考えなくても良いんじゃない?気楽に謝れば、『私こそ』ってなって、溝もなくなると思うわ」
なるほど〜〜!
美矢子さんのおかげで、悩みがなくなったー!
美矢子さん、ありがとう!
私って、誰かとケンカした事って、あったっけ?
特定の人とは、してないよね。
美矢子さんがふと思い出したように、
「七瀬がケンカしたのって・・・愛美ちゃんぐらいだっわよね」
愛美ちゃん・・・??
美矢子さんは慌てて、口をつぐむ。
どうしたんだろう。
美矢子さんは話を変えるように、
「そうだっ。今度の週末、私のお母さん───七瀬から見れば、おばあちゃんの所に行くわ」
おばあちゃん!?
私、おばあちゃんにあったこと、ない!
「そん時、聖名子もいたら良いんだけど・・」
聖名子さん?
美矢子さんは微笑んで、
「聖名子は私の、妹。七瀬の叔母さん」
私、美矢子さんの家族について、そんなに知らないから、週末が楽しみ!
12,告白のお悩み
翌日!
学校に行き、6ー3に入る。
と・・・。
「玉井!俺の悩み、解決してくんね!?」
横須くん!?
横須あすかくんは、イケメンで優しい、勉強デキるからかなりモテる。
まぁ、女の子っぽい名前なのがコンプレックスらしいけど。
「良いけど・・・」
横須くんは、白い歯をキラリと輝かせて、
「サンキュ!」
うわぁ!
イケメンはこれだから、スゴいし怖い。
「で、誰が好きなの?」
単刀直入に聞くと、微かに横須くんは赤くなる。
「玉井・・・はっきり言い過ぎ・・・中野美波」
ええっ!?
美波!?
「なんで?」
「なんかさぁ・・・笑顔が可愛いしさ、優しいから」
そっかぁ・・・。
私は内心、ガッツポーズ!
横須くんと美波のお悩み、同時解決するかもっ!
「分かったよ、横須くん!」
横須くんに言って、児童会室に。
ドアを開けると、こばとが居心地悪そうに、私をみる。
「ごめん、こばと。あんなに言って」
私が謝ると、こばとの顔がパアッと輝いて、
「私こそ、ごめん。七瀬の意見、聞かなくて」
よかった!
仲直りできてっ!
・・・それよりも。
「私、横須くんから相談受けたんだけどっ、横須くん、美波の事が好きなんだって!」
私が言うと、こばとはピキンッと固まる。
そして次の瞬間。
「アホかぁぁあーーっ!」
こばとの怒鳴り声が、児童会室に響く。
えっ、なんで?
「お悩み聞いてないでしょっ、それ、冷やかしよっ!」
うわぁーーーん!
ホントだ!
こばとは怒ってるけど、目は笑ってる。
「お悩み、聞いてきてっ」
「ハイッ!」
私は、こばとに敬礼して、児童会室を飛び出す。
横須くんーー!
七瀬ちゃんらしすぎる!
こばとちゃんとも仲直りできてよかったね!
ありがとう!確かに、七瀬らしいよね!
137:リリカ@恋歌◆JA 『スキナノカナ』大好き!:2017/08/25(金) 19:07 教室に飛び込んだら、横須くんがビックリしたように、こっちを見ていた。
「あのっ、横須くんのお悩みは!?」
驚いたように、横須くんは、
「中野美波にコクりたい、だけど」
美波にコクりたい、ね!
オッケー!
「ありがとうっ!」
児童会室に戻って、こばとに伝える。
珠希もいた!
良かった!
「あのね、横須くんのお悩みだけどっ!美波にコクりたい、だよっ!」
こばとの顔が、驚いたように私を凝視する。
珠希は微笑んでいたけど、流石に驚いたようだ。
いいなー
お悩み相談委員会!楽しそう、入ってみたいなー
頑張って下さい!
>>138 ありがとうございます!頑張ります!
13,告白の極意とは
放課後
私は、こばとと珠希、横須くんとこばとの家へ。
なんでかって?
それは・・・文乃さんに告白の極意を教わる事に!
こばとの発言で、なんだけど・・・。
こばとがポツリと、
「私のお姉ちゃんに、告白の極意、教わる?」
そう言った瞬間、横須くんがこばとの言葉に飛びつく。
「いいのか!?」
こばとはうなずく。
かく言う事で、私たちは文乃さんの元へレッツ☆ゴー!
今は、文乃さんに部屋にいるんだ。
「女子の部屋って、落ち着かねー」
ソワソワと、横須くんがあたりを見回す。
それがフツーの反応だよね。
と・・・。
「・・・ん、斗真、それでいいよ♡デート集合場所は・・・えっ!?」
電話しながら入ってきた、文乃さんが私たちを見て固まる。
「ん、なんでもないよ・・・」
電話を切って、文乃さんがこばとに詰め寄る。
「こばと・・・?なぁに、私の部屋に友だち入れてるのよ・・・?」
怒気を孕んだ声に、私も珠希も横須くんも飛び上がる!
姉妹喧嘩、始まる!
♡☆♪♭♯○□◇▽**@!?
141:月川ルナ◆3es イラストリクエストプリーズ!:2017/08/26(土) 22:33 リリカ、乱入してごめん。
>>140
リリカに迷惑がかかるのでやめてください
うん!ルナの言うとおり!
私の友達のスレ荒らさないで!
大丈夫ですか?
146:リリカ@恋歌◆JA 『スキナノカナ』大好き!:2017/08/27(日) 18:43 >>145 大丈夫です!
ルナ、薫、ありがとう!
>>140 匿名さん、荒らさないでください。荒らし目的で来たのなら、おやめください。
固く禁じてるので。
また荒らすのでしたら、アク禁出します。
「こばと!簡単に、部屋に入れないでよ!」
「お姉ちゃん、そんなの言ってないじゃない!」
「言ったわ!」
「言ってない!」
・・・・・無用な姉妹喧嘩だなぁ。
私は、だんだん生暖かい目になっていくのを感じた。
横須くんも、珠希も生暖かい目になっている。
こばともそれを感じたのか、
「兎も角!告白の極意、教えてよ」
文乃さんは、やっとニヤリと笑って、私たちを見る。
「それって・・・七瀬ちゃん?」
「違いますよぉぉ!この、横須くんですっ!」
文乃さんは横須くんを見て、
「男前じゃない、やるわね、こばと」
こばとを何故か冷やかしてから、真面目な顔になった。
今の文乃さんはマジモード。
ヘンな答えを言うもんなら、半殺しにされる。
「で、誰に告白するの?まずその子のデータは?可愛い系、清楚系?」
早口でまくし立てるもんだから、横須くんは唖然。
仕方ないよね。
私もこの間、地獄の尋問を受けたばっかりだもの。
横須くんはポカーンと開けていた口を動かして、
「えっと・・・中野美波って言って、うーん、清楚系・・・です」
「ふむふむ」
文乃さんは真剣な目で、横須くんを見る。
こういう時の、文乃さんカッコいいよなぁ・・・。
こばとが私と珠希に、
「姉ちゃん、どうしてモテるか、分かるよね」
納得!
うなずきあう私たちを余所に、文乃さんと横須くんは真剣そうに話し合ってる。
しばらくして。
「ありがとうございました、師匠!」
し、師匠!?
文乃さんも笑顔で、横須くんの肩を叩く。
これで横須くんと美波のお悩み、解決するといいなっ☆
14,思わぬ電話
夜になり、私は美矢子さんとハヤシライスを食べていた。
プルルル
電話?
美矢子さんが電話に出て、私の方を向く。
「美波ちゃんって子から、電話よ」
美波から?
驚きながら、電話に出る。
「あっ、七瀬?あのねっ・・・里緒菜ちゃんの事だけどっ・・今度ね、」
何があったんだろう?
首を傾げながら、美波の話に耳を澄ます。
「里緒菜ちゃん家の、リゾートに呼ばれたの。そのとき、何あるか分からないから、七瀬も着てくれないかな?お悩み相談委員会の人も」
ええっ!?
リゾート!?
「行く行くっ!・・美矢子さんに聞いてから、だけど。里緒菜は良いって、言ってるの?」
「うん。良いよって言ってるから、来て。委員会の人にも、聞いておいてくれない?」
「良いよ!おやすみ」
美波との電話を切って、気持ちを落ち着かせる。
でも里緒菜の家って・・・流石金持ち!
15,音楽好き、こばと
プルルル
私は、こばとの家に電話をかける。
こばとか文乃さん、出たら良いなぁ。
『ハーイ』
こばとだ!
「こんばんわー、七瀬だよっ。こばと、里緒菜のリゾート行かない?」
『・・・・・七瀬の国語の成績がCなのがよぉく分かった』
失礼な!
私、国語得意だよ?
私は、事の顛末をこばとに伝える。
受話器の向こうから、激しい溜め息。
『・・・七瀬。お悩み相談解決できると、思う?』
「できるよっ☆」
私には、ある作戦が!
それされ成功すれば、横須くんと美波の悩み解決できるからっ!
『ならいいけど。それより、最近良い音楽見つけたんだ!【片想い☆tin】。見れたら、YouTubeで見たらいいと思う』
こばと、音楽好きなんだね!
私は残念ながら音痴。
聞くのは好きだけどね?
『珠希にも言っておくね』
「サンキュ!おやすみ!」
ガチャッ
電話を切って、ソファに座る。
うーん!
里緒菜のリゾートかぁ・・・。
16,美矢子さんの心配
「美矢子さん、里緒菜のリゾートに行こうって、誘われたんだけど。行っていい?」
美矢子さんの洗い物をしていた手が止まった。
美矢子さん・・・??
約0.2秒後。
「ダメッ!」
ええっ!?
でも、当たり前の反応だよね。
「どうしてっ?」
美矢子さんは顔をしかめて、
「その里緒菜ちゃんに会ったことがないし、信用できるか分からないもの。そんな易々と七瀬を任せられないし、なにかあったら怖いもの」
むむむーっ!
確かに・・・納得。
美矢子さんの心配も一理あるし、今回はムリかなぁ?
と・・・。
プルルル
あれ?
電話?
「ハーイ、玉井です」
「七瀬?私、こばと。なんかさあ、親が心配って言って、今回リゾート行けないって」
こばとのところもなの!?
「今、姉ちゃんが説得してくれてるんだけど、たぶん・・・ムリだと思う。今、珠希からも連絡があって、ムリだって」
「私も、美矢子さんがダメッ!て」
私とこばとは、電話越しに溜め息。
今回のお悩み解決、まさかのムリかも・・・なんて、私にはあるわけないっ!
別の方法考えなきゃ・・・。
17,無理やり作戦!
良いのが思いついた!
二人は、自分の考えをぶつけてないから、こうなったんじゃない!?
だったら・・・。
「考えをぶつけたら、仲が修復できるかも!」
我ながらいい考え。
お悩み相談ノート作ろっかな・・・。
自分の考えを書き留めてと。
読書板で読んだ本の感想を書いているのですが、リリカ@恋歌さんのお悩み相談委員会!を掲載してもよろしいですか?
155:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 20:41良いですよ!むしろ、お願いします!
156:__☆ユニコーン☆__:2017/09/14(木) 15:10 >>155
ご協力ありがとうございます。
これからも小説書くの頑張って下さい。応援しています。
>>156
ありがとうございます!
読んだよ!
悩みを聞いて、相談するって何でも解決案を出すってことでしょ?
そうだよー(笑)
読んでくれて(*'▽'*)