拝啓、意識と群青の深層より

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2:六波羅短大:2017/08/22(火) 14:42


 ____でも、僕はずっと永遠に君を取り戻すことは出来ない。

 ____君はまだここにいるけど、もうここにはいない。

 ____折角、君に会いに来たのに。全部、聞こえてるんでしょ? 

 ____意地が悪いなあ。

 返答は無い。僕はため息をついた。きっとまた、さっきの銀色の宝石が僕の唇の端から旅立ったのだろう。悲哀と切なさを内包して。いつだってそうだ。いつも君は僕を振り回してばかりで、こんなところまで会いに来させる。君は、この海の、この闇の何に惹かれた? 僕にはさっぱりなんだ。君のことはいつも理解出来ない。
 でも。

 ____僕を振り回してくれるのは、君だけなんだよね。


何処かで何かが揺らぎ、体が不意に暖かくなった。うっすらと目を開ける。ほんの少し驚愕が襲い、僕は瞬きをした。


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