とある時代のとある国のとある街、冬の夕暮れ午後6時。 「ハッピーバースデー、あなた」 「ありがとう」 噴水前で見つめ合うカップル2人。 幸せそうな笑顔を、私は軽く睨みつけた。 どこの誰だかは知らんが。 そもそも、どうして1つ歳を重ねたくらいでそこまで喜ぶのか。 誕生日の無い私にとっては、実に理解不能だった。 >>02 登場人物