〜前置き〜お久しぶりです……。肉体的には全くといっていいほど忙しくなかったのですが精神的にとても忙しくて疲れていたので少々…?のお休みをとっておりました。更新再開すると思います!思いたいです!>>39 それが…
ここから本編
「うわっ……」
早朝と言えど夏は夏だった。
いつかとは違う蒸されるような、とてもねっとりとした暑さだ。
家の庭を抜けて道路に出る。
と、そこで私は足を止める。
前からの異様な気配と共に黒い靄がみえた。
見覚えがある。これはあの時の影と同じ形だ。そしてこの気味の悪さも、もう何度も体験している。
「あれれ?」
最近聞いた声。
「ふーん、もうここまできちゃったかぁ」
出来れば聞きたくない声。相変わらず嫌なしゃべり方で寒気がする。
「まあ、こうなってくるとこちらとしては……限られてくるからそれもまた良しとしよう!」
なにを言っているのか……話の流れからすると恐らく私に関することだろう。
「じゃあ、君にはそれまでの最後の手順を踏んでもらわなきゃ!」