「ハッピーバースデートゥーユー(ry)」
「ほら、ロウソクを消して」
私はフーッと消した
お母さんがケーキを切り分けた。
「美味しい。」
何でだろう。毎年同じような誕生日会なのに、今までと違う…。
楽しかった誕生日会はあっという間に終わった。
一気に寂しさが込み上がってくる。
たちまち涙が出た。
「うっ……ヒク…………。」
泣いちゃ駄目。
永遠にユキやお母さんに会えなくなるわけじゃないんだから。
なるべく早く手掛かりを見つけなきゃ!
なーんて……。
結局泣いちゃうよ。
こんなに泣き虫でゴメンね…。
こんなに泣いたのはいつぶりだろう。
お父さんが亡くなった以来かな…。
お母さんとユキがくれたプレゼント、明日持って行こう。
少しは寂しくなくなるかな。
涙あふれて止まらない。
泣いちゃ駄目だって分かっているのに泣いてしまう。