2、
思ってもみなかったものが、 目からこぼれ落ちた。
それは、 ゆっくり教室の床に落ちて轟く。
やり直さないか...... って。
瞬く光に連れられて、 見たことのある光景に目を瞬かせる。 もしかして......
「おはよ。 」
そこには、 拓海がいた。
......
え?
え? え?
え......
「宮下さん? 」
挨拶って返すもの...... だよね...... 返してなかったから不思議に思われたみたい?
待って!
“中学の” 友達に、 “中学の” 教室...... あれ、 なんか違う?
「彩舞! 」
あれ? 小学校の友達?
「彩舞、 名札忘れてるよ。 ランドセルの用意もしてないし...... どうしたの? 突っ立って。 」
ランドセル? 名札? ...... もしかして......
小学生に戻った!?