うつらうつらしてるセナをよそに、未だにスマホをスクロールしまくって興奮してるコウ。
そしてそして、
それを横目で見ながら、猫のかわいい動画をネットで漁る私。
…チグハグすぎる。
にしても、
あー、猫はなんてかわいいの、天使天使、すき。
そんな感じでリハーサル前の謎な時間を過ごしていると、楽屋のドアが開いた。
「もうリハーサル始まるよ、早く準備して?」
我らがリーダー、レンがリハーサルの始まりを伝えにやってきた。
その途端に、寝ていたセナは起きて、コウもスマホを置いて、私もスマホを…、って言ったらコウと同じみたいじゃん。違うし、私は猫の動画見てただけだからね。
…、とりあえずスマホを置いて、リハーサルへの準備を整える。
猫が見たいなぁ、と思うと少し誰かに八つ当たりしたくなって、
「金髪が楽屋の電気に反射して眩しいんだけど…」とかレンに対してブツブツ言ってると、レンがニッコリと微笑んで、
「うるさいなぁ、猫野郎。」
と、たったそれだけ言った。
って言っても、顔面王子様なレンの微笑みの圧力は怖すぎるから。
そのせいで、3人はレンに逆らえないんだよ…。