_________、
「…ッあー、どうしよう、緊張する…。」
「おいセナー、何でもお前器用なのに、緊張しいなのどうにかしてよー!」
なんとなんと、時間が進むのは早いもので、時計はガッツリ6:50をお知らせしている。
7:00からはデビューイベント。
ヘアメイクもバッチリ、衣装もバッチリな私達は裏で待機中。やっぱり、全員緊張はしてる…、けど、セナだけ異常。
コウの言う通り何でも器用にこなしていくセナだけど、それとは裏腹に大の緊張しい。
それぞれメンバーカラーの、
コウなら赤、
セナなら黄色、
レンなら青、
私なら…、 ピンク。最悪だ。あー、もうどう考えても私みたいなのにピンクなんて似合わないじゃん、選んだの誰!?
……、と、まぁ、それぞれの色の衣装に身を包んでるわけだけど、ちょっと待って、
…私スカートじゃん、
もうやだ泣きたい…。
………、と、私も軽く取り乱したわけだけど、セナの話に戻すと、
たったさっきマネージャーから、
『メディアが凄い数来てるから覚悟しとけよ。明日のワイドショー、新聞、ネット、全部お前ら中心だ。』
と、それはもうつめたーく言い放たれたわけで、それでセナがあんな状態に。
だけどセナはやるときはやるし、コウの支えもあってスイッチが入ってきてるみたい。
静かに見守るレンも含めて、
暗がりの中で3人に目線をやると、不意に4人とも目があって、
誰からともなくささやかに微笑んだ。
「…円陣組もうか。」
レンの声で、肩を組んだ私達。
「デビューイベント、気合い入れてくぞ!!」
「「「おー!!」」」