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後のヴォルデモートとされているトムリドルは、ホグワーツ魔法魔術学校教員・ダンブルドアから自分は魔法使いなのだと知らされてから、興奮の毎日だった。
初めて知った日の夜はうまく眠れず、
「やっぱりなにかあった。僕は魔法使い・・・魔法使いだったからだ。」と興奮が抑えきれないでいた。
翌朝目が覚めて、一見いつもと変わらない自分の部屋をみて、夢だったのかと失望したが、昨夜自分でもあきれるほど眺め、大事にしまった袋の中の金貨の塊を発見すると、興奮の波が湧き上がってきた。
嬉しさをとうにこえ、野望に近い感情が彼を侵食していた。