Dreamnobels

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5:Belladonna:2017/12/03(日) 14:13

V
いつも一人で歩き、見慣れたはずの商店街。
だがいつもとは違い、新鮮さが感じられる。
いつも、とは違う感情を抱きながら、目的地へ少し早歩きで進んでいく。
『漏れ鍋』
看板にそう書いてある。かなり目立たないところにあった。いや、目立たないのではなく、人々には見えないのではないか。そんな考えが浮かんだ。
近づいて、巡り湧き上がってくる感情とともにドアを開ける。
まだ午前であるにもかかわらず中はとても賑やかだった。
笑い声、注文する声が飛び交い、客で席が埋まっていた。
「やあ、いらっしゃい、初めて来た子だね?」
気さくそうな、男が話しかけてきた。
「あ、はい。」
「注文はどうするかね、君の年齢にいいのはこの店にあまりないが・・・」
「いえ、注文は大丈夫です。あの、ホグワーツの用事があって、伺ったのですが、この店の店主でいらっしゃるトムさんはいらっしゃいませんか?」
ダンブルドアが言っていた。店主のトムに聞けばよいと。


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