第1章ー君と友達に…ー
「では!今日から2学期ですね!」
先生は楽しそうに話している。みんなも楽しそうに聞いている。意外に面白いのね……
「では、1時間目は黒島さんに質問をいろいろとしましょう!」
「あ、はい……」
私はこくりとうなずいた。
質問か…一応前の学校で、友達にプロフ書いてあげた時あったから良いけど…
「では、廊下側からスタートです」
先生は、廊下側の一番前の人に指名をした。
「えっと誕生日はいつですか?」
「昨日の8月31日です」
こういう風に、会話や質問でいろいろとみんなの質問を答えた。
「では、最後に阿部さん」
「好きな食べ物はなーんですか?!」
「あははは!!」
阿部さんが私に質問をした時に、みんなは笑った。
「星子また〜?」
あちこちから次々と『またかよ』などと聞こえてくる。『また』って?
「星子ちゃんはね、質問するとき必ず好きな食べ物を聞くんだよ!」
最初に私に質問をしてくれた子は、クククと笑いをこらえながら言った。
「えへへ…」
阿部さんは、みんなが笑ったのを怒らないでニヒヒと笑っていた。
「では、黒島さん。阿部さんの質問に答えてください」
「アップルパイです」
私はふんわりとしたクールな笑顔で阿倍さんの質問を答えた。
「さすが都会の町…星野砂町…ちなみにー!私の好きな食べ物は『うんめぇ棒』!!」
「あははは!!」
阿倍さんはピースをして言ったら、みんなはまた笑った。うんめぇ棒って、駄菓子屋とかに売ってる10円のお菓子のことだよね…?