偽りの教室〜イツワリのトリカゴ〜Hallucinations that do not end〜

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22:さくら◆GM:2018/05/19(土) 12:25

偽りの教室〜イツワリのトリカゴ〜Hallucinations that do not end〜
––season2––世良羅編––

第一話
新型感染症

私の名前は『海城 世那』
今、私は新型の感染症にかかっているらしい、、。
医師もその名前がわからず、新しい感染症らしい。
感染症の初期症状は発熱。
発熱時は酷くうなされ、何故か目が開かない。
無理に開けようとすると、酷い痛みを感じる。
丸で目が焼かれるような、、、酷い、、痛みを、、。
でも、悪化すると
高熱を出し、一時意識がなくなる。
そして、感染症にかかって時間が経つと目が悪くなり、失明する患者もいた。
私は今、その状態に至る。
あくまでも一時的であり、何事もなく起きている、と私は言われている。
だけど、私はいつも『意識が無い』と言われている間、悪夢をみる。
誰かが、、、死ぬ夢を。
でも、家族に心配をかけたく無いから、何事もないように起き上がる。
今、病室には家族がいる。
すると、病室のドアを開け、医師が入って来る。
医師は、医院長を連れてやってきていた。
医院長はこう言った。
「今、世那さんの症状の名前を医学会で話しあったところ名前が決まりました。」
母は
「そうなんですね、、。」
と、疲れた顏で言う。
それもそのはずだ。
寝ずにこの部屋にいるのだから。
医師は
「ええ、、実は同じ症状の患者さんが他の病院や、この病院にいるんです、、。」
それに父は
「ええ!?大変じゃないですか!?で、、その症状の名前は?」
医師はこう告げる

「症状の名前は
感染型,一時心肺停止失明症(Infectious form,Temporary care stop,Blindness)
通称、lTB
この症状は世那さんのように、一時心配停止になったり、だんだん目が悪くなる症状の事を言います。」
ITB、、、か、、。
医院長は続けて
「ただ、感染ルートは未だ不明です、、。治療法なども不明です。」
その言葉を聞いて母は愕然とする。
「そんな……じゃあ、、娘は、、娘はどうなるんですか!?」
医院長は



「最悪の場合、、死に至ます。」
そう俯きながら言った。
その言葉は深く母のココロに刺さり、母は涙を流し嗚咽を零す。
苦しい。見てるだけで辛い。
父は唖然としていた。

死ぬのか、、、。
そう思っていたら、急に胸が苦しくなった。
息が吸えない。
そして視界がぼやけて、医師の声と母の嗚咽だけが最後に聞こえて
私は意識をなくした–––––––––––––––––


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