記憶のカケラ・やめられないリスカ

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6:らいみぃ:2018/02/24(土) 10:37

タッ…タッ…

進んでいくごとに、だんだんと暗くなっていく。
いつしか、私が円状に歩いた真ん中には強い光を放つ宝箱が2つ出現した。


シュッ…


か細い音が微かに響く。

それと同時に、宝箱へと体をくるっと回転させた。

「行っちゃ…ダメよ!これは、危ない…」
「行きなさい!そこには新しい未来が待ってるわ」

2つの声がこだまする。この声は…私?

でも、動くのを止めようなんて思わない。思えない。
新しい未来…その言葉に魅力を感じ、宝箱に手を伸ばす。


指先に触れたものは、むにょっと変な感触。
その何かを掴むと、ぐいっと引き寄せる。

『ブハッ!!!!』

勢いよく、口から血が飛び出してくる。
掴んだものを見ると、心臓と脳みそだった。

「それはあなたのもの。さぁ、それを飲み込んで」

考える間もなく、急いでそれを飲み込んだ。
手足が痺れ、バタッと倒れる音がする。

「新しい未来はできたわ。眠りなさい」

そっと目を瞑り、死ぬことを決意した。
未来の為なら…何にでも犠牲にできる。
それが今の私…。


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