ある吸血鬼と人間のお話

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1:ぽな 第一話:2018/02/27(火) 22:33

初めまして、ぽなです。初心者なので「つまんなっ」と思ってもお許し下さい。


あるところに、名無しの少女が居た。その少女は、吸血鬼ハンターを営んでいる者に引き取られ、一緒に吸血鬼狩りをすることになった。

そんなある夜、仕事が行われた。豪邸に居る吸血鬼を仕留めると言うのだ。中に入り、二、三人程の組になって散った。少女は入口の近くに居た。少女の鼓動が高まっている中、声が聞こえた。仲間の悲鳴であった。あちらこちらから聞こえる悲鳴に少女は怯え、目を瞑り、その場にうずくまってしまった。

悲鳴が聞こえなくなり、目を開けてみるとそこには七色のクリスタルを光らせた少女が立っていた。ハート形の武器のような物を持っている。少女は思わず
「あなたは誰…?」
と聞いた。すると、その少女は不気味な笑みを浮かばせ、手を振り上げた。その瞬間、
「待ちなさい、フラン!お腹がすいたならいくらでもご飯はあるわ!」
その声を聞いた、フランと言う少女は立ち止まり、そして去って行った。
「あなた、あいつらの仲間?名前は何て言うのかしら?」
先ほどの声の主が少女に近づいた。少女は、
「名前…私の名前は……」
そう言って黙ってしまった。
「…ごめんなさいね、変なことを聞いて。」
少女は首を振った。すると、その吸血鬼は、
「…私の世話役になりなさい。どうせ、行く場所が無いでしょう?私が名前を付けてあげるわ。」
吸血鬼は窓の外を見た。紅い満月だった。少女は少し考え、
「…咲夜。あなたの名前は、十六夜咲夜。夜に咲き誇る、という漢字二文字で咲夜よ。あなたを、この紅魔館のメイドに任命するわ。」
少女はきょとんとした顔をした、がすぐに笑顔に変え、
「はい、ありがとうございます」
と、答えた。吸血鬼は少し顔を赤らめた。今日の満月のように―――


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