メイド服に着替えた咲夜に吸血鬼は、
「そういえば、私の名前を言ってなかったわね。レミリア・スカーレットよ。そして、貴方を襲おうとした子、あの子は私の妹、フランドール・スカーレットと言うの。」
「そうなんですか、じゃあ…お嬢様、妹様と呼ばせて頂いてもよろしいですか?」
「ええ、良いわよ。これからよろしくね。それじゃあ早速、散歩でも行きましょうか。」
「はい!お供します!」
そうして、レミリアと咲夜は散歩に出かけた。非常に日差しの強い日だった。
「よいしょ、っと…うーん…」
咲夜が日傘をさす。だが手が震え、今にも落としそうだった。日差しが少し漏れている。だが、頑張る咲夜を見て、私はクスッと笑った。
「あまり無理しなくて良いのよ。」
「いえっ、大丈夫です。」
日に当たりながら、他人に傘をさすとはどのような感じなのだろうか。そう思いながら歩いた。今日も良い天気だ。