こんにちは、猫又です。
早速ここまで読ませていただきました。
まずは感想から。
三国志を題材とした格調高い作品だと感じました。
自分、中国史はよく知らないんですが、
史実と合わせて読んでみて、とても勉強になりました。
次に評価基準について
読みづらい作品だと感じました。
難解な固有名詞、用語が多い……ということではなく、
日本語の誤字、誤用が見られたからです。
全体的に句読点(、。)の付け方が乱雑でした。
冒頭のこの部分を例に挙げて説明します。
その数が60万を越えたときである、張角に間が指した、彼らただのを信者
ではなく、武装させたのだ。方という集団にわけ長を置いた、つまり軍隊を造ったのだ。
まず間が指したの誤用。正しくは魔が差したです。
他の文でも『劉焉は例を言うと』という文がありましたが、
これでは『鄒靖から案をもらって劉焉がその実用例を言った』とも、
誤解されかねません。
次に『彼らただのを信者ではなく、武装させたのだ』という文。
おそらくは『彼らをただの信者ではなく、武装させた兵としたのだ』でしょうか。
誤字と逆説の間違えです。
信者→武装ではなく、信者→兵(つわもの)ではないでしょうか。
最後に句読点の位置を正しくすると。
その数が60万を越えたときである。(よ)
張角に魔が差した。(よ)
彼らをただの信者ではなく武装させた兵としたのだ。(よ)
方という集団にわけ、長を置いた。(よ)
つまり軍隊を造ったのだ。(よ)
句点(。)は『であるよ』『したよ』と『よ』を付けることのできる場所に必ず打ちます。
そこが文の切れ目だからです。
また、「」(カギカッコ)とは両立しません。
「〇〇でした。」→「〇〇でした」
(くどいようですが、日本語のマナーなので覚えとくと損ないです……)
読点(、)は『ね』を付けることができる場所に打ちますが、
あくまで読みやすくするために付けるので、多用は厳禁です。
では『読みやすく』とはどういうことか、
例えば最後から2行目のこの文です。
『方という集団にわけ長を置いた』
この文、ぱっと見ると『わけ長』という謎の単語が浮かびますが、
『方という集団にわけ、長を置いた』
こうすることで意味が確実に伝わります。
ひらがな、は区切りが分かりにくいので(、)の位置を注意してみましょう。
総括すると、
この作品の文章力は決して低くないのは確かです。
ですが、導入の舞台説明部分でこのレベルの失敗をすると、
読者の中の世界観が途切れ、読む気が失せてしまう可能性があります。
書いた文を必ず一度読み返しして、、こういったケアレスミスを防げば、
もっと良い作品になるのではないでしょうか。