教室で一人本を読んでいると、前の席に女子グループ一員の水穂(みずほ)が座ってきた。
茶色のロングヘアーにぱっちりした目。化粧もしてる。男子にモテモテ。
何の用かと視線を相手に向けるとぱっと笑顔でこう言った。
水穂「あんたさぁ、なんで生きてんの?」 …こう言われた時、私は何かを感じた。
私は、死んだほうがいい?死ななきゃいけない?…そんなの分かんない。
私はこの際、初めて口から放った言葉____「さあ。なんでだろうね。」
そう口にした後、本に目を向けた。相手が、どんな顔してたのかは、見てない。
ただ、『なんで生きてんの?』この言葉は、私の胸に刺さった。
私は死んだ方が良いのかな。この先生きてたって、なんの価値もありゃしない?
分からない。分かんないよ。__________