「絢利ちゃんって、なんで感情を殺.すことができるの?」
えっ、と声をなんとなく発した、気がする。
表情が、貼り付いた笑みが、ストンと抜けていくことがわかった。
気付いたら、いつも口角を上げていた。
面白くもなんともない。不快なことを言われる。
それでも、なぜか笑っていた気がする。
笑うしか、無かったのか。
「 無愛想、もっと笑いなさい 」
「 顔、怖いよ〜 」
「 常に笑顔でいられたら素敵ですね 」
――――――ああもう、めんどくさいや。
私は感情に蓋をできた。
すごく面白い、笑いが止まらないようなことが起きた。
でも、『大したこと無いよね』『面白くもなんともない……』そうやって心のどこかに蓋をして、スイッチを切って。
すると、フッと何にも感じなくなる。表情も気持ちも、何もかもが抜け落ちた。
これは、誰にでも出来ることなんだ。今までは、そう思っていたのに。
そんなことは無いらしい、十三歳にして気付いた。
>>18-19
さっき衝動一発書きしたのをなんとなく投下。
今までみたいに他サイトで上げてるヤツではないです。書き下ろし?になるのかな。
本当の気持ちを知ることって、怖くないですか?
『絢利ちゃんだから――』『どうせ、適当に笑ってるんだよね』『なんでも笑って受け流すんだから』
そんな言葉の描写を入れたかったと投下後に思った駄作者()